徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

蝉と地震

久方の ポカポカ陽気 蝉の声 朝ラボに向かっていたら、ツクツクボウシが鳴いていました。 このところの冷雨にも負けず、まだ頑張ってたんですね。 九月ももう残りわずか。 これが最後の蝉の声になるんでしょうか。 そして日が経ち、「最後に蝉の声を聞いたの…

新着電顕

研究室に新しい電子顕微鏡がやってきた。今まで使っていた古い奴の代わりです。で、折しも論文用の細胞サンプルが完成したところ。一刻も早く電顕写真を撮らなければいけないこともあり、ドクター権限で到着したばかりの電顕を七時間に渡り占拠。ひたすら撮…

円の面積と映画

論文に乗せるデータをチェックしていたら違和感を覚える。 おお! 円の面積を求める公式が間違っておるわふはははは。 何で直径を二乗してるんだろう。 危なかった……。 もう駄目かもしれん。 算数ができない 徒然狸 ―タヌキの日記― 国立歴史民俗博物館に行こ…

細胞と為替

最終実験の続き、細胞の蛍光染色と凍結乾燥を行いました。 この作業、一操作するごとに数十分から一時間の間隔があくので、忙しいようで時間があり、暇なようで別の作業ができるほど暇ではないというシテオク度高めの実験。 なので、先輩と一緒に米ドルを買…

実験結果とデジタル

三本目の論文用の最終実験をしていまして。 実はこの実験は一昨年からだらだらやってます。 一昨年にやった予備実験で、「Yナンバー」と呼んでいるとある材料群が細胞の活性をたたき上げることを発見したのですが。 なんやかんやで時間が過ぎ、去年になって…

故障と故障と秋

本日、改訂した論文を再び出版社へ送付。 さーて、どうなることか、とのんびりしていたら、例の(もう一本の英語)論文はどうした、追加実験はやったのか、とせかされる。 折しも本日、実験で使う電気炉がぶっ壊れたところ。 あー、炉がないんで新しいサンプ…

ネバーエンディングイントロと草

本日は1日博士論文。 結構みっちりやってたつもりでしたが……進みませんねぇ、イントロは。 研究背景を書いているのですが、私が無知なことに加え、細胞生物学はまだかなり未発達な学問なためやっかいなのです。 何か一般論を述べるにしても、それが証明され…

リバイスと脚

荒れに荒れた論文改訂もなんとかまとまり、本日二度目の英文校正に出しました。来週中には戻ってくるはずなので、それを出版社に再投稿すればOK。もう一回くらいはマイナーリバイス(誤字脱字とか)がくるかもしれませんが、こんだけ全力でリバイスかけたの…

電子顕微鏡と粗大ゴミ

今日も朝からひたすら英語。 そろそろ外人になりそうです。 波浪! でまあ、夕方頃から休憩がてら電子顕微鏡を破壊する。 実はうちは再来週に新しい電子顕微鏡が納品されることになっており、古いのは捨てなきゃならんのです。 ただ業者に頼むと五十万くらい…

ヒヤリハットと増殖

2156時、研究室を出てはっとした。 寒い。 なんじゃこりゃ。 これがホントのヒヤリハットか。 とか言ってる場合ではない。 ふつうに寒い。 昨日までは完全に真夏だったのに、台風が秋を運んできたようです。 秋虫の声が盛大です。 終わってみれば、学生生活…

SDカードとキーホルダー

先輩がサンプルを樹脂に封じる実験をしていたのですが、樹脂が余ったとのこと。なにか封じたいものはないかと誘われたので、SDカードを封じてもらいました。中には、先日撮った最高傑作の蛍光染色した細胞写真を保存しておきました。ちょっとの浪漫と多大…

引用とエディター

論文というのはまあ、科学雑誌に掲載されている記事のことなのですが、掲載されればそれで万事OKではなく、ほかの論文に引用されてなんぼ、というところがあります。 ある雑誌に掲載された論文がどれだけ引用されたかを示す「インパクトファクター」という数…

時候と文献

猛暑が続くとはいえ、それでも九月に入ってしまえば晩夏という言葉を実感させられた。 喧しいほどだったアブラゼミの声はすっかりなりを潜め、ツクツク法師がまるで夏に置いて行かれたように、ぽつりぽつりと鳴いている。 そしてその隙間を埋める秋虫の音は…

夢遊病と錯綜

朝起きたらなぜかリビングの床の上で寝ていました。 こんにちは、僕です。 いやー、経緯が全くわかりません。 寝るときは間違いなく自室で寝たはずなんですが……。 夢遊病という新しい能力が備わったようです。 わーいわーい。 徒然狸 ―タヌキの日記― 最近気…

ハワイと博士論文

12月にハワイの学会に出るのですが、旅程が決まりました。 12月15日日に出て12月20日に帰ってくる四泊六日の旅です。 ひゃっほーハワイだぜ!というテンションかと思いきや、実はそうでもなく。 なんせ、五年前にも同じ会場で開かれた同じ学会に出とりますか…





 NHK(日本放置協会)は放置される側の団体です。