徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

引用とエディター

論文というのはまあ、科学雑誌に掲載されている記事のことなのですが、掲載されればそれで万事OKではなく、ほかの論文に引用されてなんぼ、というところがあります。
ある雑誌に掲載された論文がどれだけ引用されたかを示す「インパクトファクター」という数値がありますが、この数値が雑誌の「ブランド力?」を表したりもします。
で、今年頭に掲載された論文が、ほかの論文に引用されているのを発見しました。
身内かと思ったらそうではなく。
どこかのスペイン人でした。
しかも本文中に二回登場しており、私の名前も本文中に併記されていました。
感動です。
私は論文中で、体調不良を起こした細胞の観察結果を細かく記載していたのですが、スペイン人も同じ状況に遭遇したらしく、「ほら、この日本人も同じ結果だよ、だから僕らの結果も怪しくないんだよ」という感じの引用でした。
ネガティブな結果を並べた論文だったので正直叩かれるんじゃないかと思ってました。
もしかしたら、似たようなネガティブデータを叩き出してしまった科学者の依り代になるのかもしれません。
 
いわば絶望論文
徒然狸 ―タヌキの日記―
 
 
レフェリーのコメントに対する原稿改訂2が終わりました。
明日教授に見せて、今週中には再投稿できる見込み。
てか、コメント多すぎ。
返事の手紙だけで10ページ以上になり、原稿も3ページ増えました。
ついでに図も一つ増えました。
ちなみにこの図はカラー印刷の必要があるため、出版費が四万円かかります。
本来は無料なのに。
いやん。
あと、五人目のレフェリーは明らかに前回と同じ人で、コメントを20もつけてくれましたが、よく考えたらエディターなんじゃないかという気がしてきました。
普通のレフェリーはここまでせんて。
 
徒然狸 ―タヌキの日記―





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