徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

カレーについて

何を隠そう、これまでおいしいカレーを作れたことが一度もありません。

何かコクがないような、スパイスのバランスが悪いような、味気ないような、脂っぽいような。

こんなことを書くとスパイスを自分でブレンドしていると勘違いされますが、市販カレールゥを使ってこの体たらくです。

とにかく手を変え品を変え、いろいろやってもおいしくない。

意味が分からない。

もういいやと思ってから数年経ち。

ふとシチューが食べたくなったのでこれも市販ルゥを使って作製してみる。

……普通にうまい。

2L鍋一杯のシチューが2日でなくなるほどうまかった。

ふむ。

 

カレーがおいしくならない理由。

料理の腕や火力や鍋のサイズなど根本的なところに原因があるのかと思っていましたが、もしかしたらそうではないのかもしれない。

ちょっと一度リセットして、作製条件を見直そうじゃないか、と科学者の心に潜む暗い悪魔がささやきました。

そしてXMINDを使用してマインドマップを作成し、問題のありそうな因子を抽出。

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一つずつ潰していく。

結果。

 

・使用するカレールゥ

最も当たり前の味と思われるバーモントカレーを使用。

辛いのが好きだが、辛口だとスパイスのブレンドが望まない方向に振られている可能性があるため、中辛を採用。

エバラ焼き肉のたれでも、辛口は豆板醤の香りが強くてあまり好きではなかったりする。

 

・具材の分量

できるだけ箱裏の指示に従う。

カレーの肉ってあまり興味なく、少なめに入れていたがきちんと指示書通りに投入。

ただ、牛肉だと肉の味が強くて研究に支障が出そうだったため、豚の切り落としを採用。

 

・調理過程

玉ねぎはあめ色になるまで……という説があるが、あまり意味がないと判断。

薄く色がつくくらいに具材を炒め、さっさと水を投入。

シチューの作製指示書によるとジャガイモは後入れでも問題なさそうだったので、水を張ってから投入することに。

またリードの「あくと油を取るシート」みたいなのをかぶせ、余計な油を吸わせる。

 

・味調整 酸味

ルゥまで指示通りの量を入れてもやはり味気ない。

そこでまず酸味を加える。

……カレーに福神漬けを入れる通り、カレーというのは甘酸い方向に寄せるとうまくなるのである。

加えるのはウスターソース

加減しながら徐々に加えていき、大匙4(60ml)がベストと判断した。

バーモントカレーのルゥ半量、6皿分の場合。

 

・味調整 辛味

やはり辛くあってほしい。

情報筋によればカレーの辛味は唐辛子に含まれるカプサイシンと、胡椒に含まれるピペリンから成るとのこと。

一味と胡椒をそれぞれ10振り投入。

 

・味調整 スパイシーさ

やはりこのままでは味に尖りがない。

ので、エスビーのカレー粉(赤缶)をティースプーン山盛り1杯投入。

 

この結果。

想像していた完璧な味のカレーになりました。

ウスターソース大量投入のせいで多少甘みが強く賛否分かれそうですが、家庭のカレーの味としては最高峰と自画自賛できます。

 

以上、自分のためのメモ。

 

筆者は盲導犬尊敬し、個人的に応援しています。
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