徒然狸 -タヌキの日記-

明けぬ夜の燈明

ゴム手袋について

最近ではコンビニやスーパーのレジ打ちの方がゴム手袋を着用されていたりしますね。

感染予防の意味ですが、これについてちと、疑問が浮かびました。

ゴム手袋。

化学者や生物学者や医学者なんかがよく着用するイメージだと思います。

これ、じつは着用の目的にちょっと違いがあります。

手袋の着用の目的は2つ。

「自分を守るため」もしくは「相手を守るため」です。

 

生物学者の場合、目的は相手を守るためです。

たとえば細胞を培養する場合、もちろん操作の前に手は洗いますし、アルコール消毒も頻繁に行いますので、手は無菌に近い状態になります。

ただそれでも完全に無菌ではない。

手には大腸菌をはじめとする枯草菌が大量に付着しています。

これが培養液の中に1匹でも入ってしまうと、ものすごい勢いで増殖してしまい実験系が滅茶苦茶になる可能性があります。

それを防ぐため、素肌を実験系から遮断すべくゴム手袋を着用します。

また例えばたんぱく質を分析する操作の場合。

手なんてたんぱく質の塊です。

皮膚から剥がれ落ちる角質、体毛。

そんなものが実験系に入るとやはり無茶苦茶なので、ゴム手袋が必要になります。

また人間の体表面にはDNAやRNAを分解してしまう酵素が付着しているため、実験対象のDNAやRNAを失わないためにもゴム手袋は有用です。

 

 

医学者の場合、自分を守るため+相手を守るための両方でしょう。

患者に入り込んだ菌類やウイルスは患者の体液や体表面などいたるところに存在するので、それに触れないようにするのが一つ。

また、免疫力の低下した患者に対し、自分が持つ普遍的な菌類やウイルスを移さないため、という意味もあるはずです。

 

ちなみに化学者の場合、ほとんどは自分を守ることが目的になります。

触ることで害がある物質から自分を守るために着用します。

――ただ、化学者は手袋を着用しないケースが多くあります。

硫酸や塩酸、硝酸、さわると危ない薬品はたくさんありますが、そのほとんどは、さわった瞬間に危ないわけではない。

硫酸がちょっとくらい手についても、十秒くらいは何ともありません。

そこから徐々に、皮膚が焼かれるような感覚が生じ始めます。

そうしたら、手を洗えばいいんです。

そうすれば何の問題もありません。

しかし、逆にゴム手袋を着用していたらどうでしょう。

手に硫酸がついても、まったく気づくことができません。

その手でほかの器具や設備を触りまくることになり、気づくころには汚染が広範囲に広がってしまいます。

それをほかの化学者が触れてしまったら、そして気づかずに目をこすってしまったら。

そんな危険を回避するため、化学者はあえてゴム手袋を着用せず、汚染を肌で感じ取れるようにすることがあります。

 

さて、店員さんはどんな目的でゴム手袋を着用しているのでしょう。

まさか、手に付着している一般的な菌を遮断するためではないでしょう。

もちろん、コロナウイルス感染者から生じた飛沫が、商品に付着しないことを願ってと思われます。

ただ、それってゴム手袋をしていたほうがよいのでしょうか。

おいらは、逆だと思います。

ゴム手袋をしていると、自分が汚染されていることに対し極端に鈍感になります。

ゴム手袋がコロナウイルスを殺してくれればいいのですが、そんなことはありません。

それどころか、何か手についてるな、手が汚れたな、だから手を洗おう、そういう感覚が遠ざかってしまうのです。

それは客に対しても、自分自身に対しても危険なことです。

 

だからはっきり言ってしまうと、明確な目的もなくゴム手袋を着用するのは、害悪になってしまうことがあると、知っていただければと思います。

 

まあ、気にしすぎの与太話ですわ、

徒然狸 ―タヌキの日記―

 

筆者は盲導犬尊敬し、個人的に応援しています。
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