ぼくです。
さてのっけからぶっこみましたこのお部屋。
もとはといえば会社が用意してくれたもの。
わが社はもともとは社員寮を抱えていたのですが、時代の流れと寮の老朽化により廃止。
ぼくの世代からは寮がなくなったため、代わりに会社がレオパレスを用意して、新入社員を格納するシステムになっていました。
一年たって更新時期になると、社員は引っ越すか、またはレオパレスを個人契約に変更してそのまま住み続けるか、選択することになります。
壁が薄い以外は申し分のないワンルームなわけですが、社員の99%はレオパレスを退去してよそに引っ越しています。
そらまあ、うるさいですがね。
集合住宅なんだから、大なり小なりうるさいのは仕方ないでしょう。
なんなら耳栓かヘッドホンでもすればよろしい。
そのうえ家電は備え付けで、電話一本入れれば修理・交換までしてくれる。
もちろん家賃はほぼ底値。
これが嫌になるというのは正直、苦労が足りないんではないかと思います。
浅田次郎曰く。
最近の男は年より若く見られる傾向にあるんだそうで。
その原因は苦労が足りないから。
本当にきつくて、畜生もうどうにでもなれって腹くくって、がむしゃらになった経験を蓄積して初めて、人間は踏ん張りがきくようになります。
踏ん張りがきけば、少々気に入らないことがあってもまあ仕方あるめえと笑っていられる。
いよいよどうしようもなくなったら畳んじまえ、という、まあ少々野蛮な自信が培われるからでしょうか。
前にも書いた気がしますが、おいらの夢の一つは「開かずの部屋のある家に住む」ことです。
べつにお化けに出ていただかなくてもいいのですが、とりあえず自分で部屋の一つを「開かずの部屋」の一つに設定する。
そして一年に1度くらいその部屋に入って「おお、こんな部屋あったっけ」って感動を味わいたいのです。
……これは幼いころからまれにみる、自分の家に知らない部屋を発見するという夢の影響を受けています。
が、まあこれは、べつに若いころでなくても達成できる夢でしょう。
いまはまだ、仕事も生活も全部楽しいから、後に取っておくことにしています。
というわけで、騒音が大きい以外に何の問題もないレオパレス、もう少々お世話になりそうです。
徒然狸 ―タヌキの日記―
筆者は盲導犬を敬愛し、個人的に応援しています。
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