徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

俳句鑑賞の私的起源について

重大発表。

次の元号には「安」の文字が入ります。

当たってたら誰か何かください。

できればビールがいいな。

こんにちはわたしです。

 

さてこのところ鑑賞の記事ばっかですが、そもそもなんで鑑賞なんか始めたのかをふと、思い出しました。

高校の国語の授業で習ったのがきっかけです。

・・・正確には、授業で教えられた俳句鑑賞の内容を全く聞いておらず、いざテストで鑑賞文を書けと言われ授業の内容とは関係ない(と思われる)勝手な鑑賞文を書いたところ、マルをいただいたのがきっかけでした。

 

「かりかりと蟷螂蜂の皃(かほ)を食む」山口誓子

 

これをわたくしは勝手に、

・本来カマキリがハチを、しかもその顔を食っている様などグロテスクこの上ない。

・しかし読み手は眩しい夏の自然の中に見たこの光景を、ある種すがすがしいものとしてとらえた。

・その感覚が「かりかり」という乾いた小気味よい擬音によって表現されている。

などと鑑賞したことを覚えています。

今思えば、授業でどのように解説されたのか聞いておけばよかったと心底思います。

 

当時、授業を受ける態度はひどかったですね。

騒ぐ暴れるではなく、理化学系以外はどうにも興味が持てず、ほぼ寝ていたような。

国語に関しては、わたくし御幼少のころより結構な読書屋さんだったため、文章に対して自分なりの感想・感覚を強く持っており。

「作者はこう思ってこう書いたのだ」などと言われても、だからどうした俺に関係なかろうなどと感じていました。

親父の説教と冷酒などといいますが、学校の授業と激辛料理も後から効きますね。

まさか大人になって、国語を、数学を、日本史を、漢文を、真面目にやっておけばよかったなどと思うことになるとは・・・。

 

なんでまあこんなことを思い返したかと言えば、4月頭に新入社員むけに講演をしろと仰せつかりまして。

持ち時間、60分間。

もうね、どうしろと。

一応、メインの題材は先の社内技術発表で賞を頂いた新技術の説明ですが、その発表資料は20分用につくられています。

新入社員向けなので懇切丁寧に解説を加えながら引き延ばしてもせいぜい、35~40分でしょうか。

というか、学会発表とかもふつう15~20分なので、そもそもが60分という公演時間が完全に未知。

うーむ。

一応、新入社員に伝えたいことはあります。

仕事は楽しくなければならない。

楽しくなかったら何かがおかしいと疑え。

その方法論は「課題の自己流解決」。

学校で習ったことは社会に出れば役に立たないなどという間抜けな意見があるが、それは学校で何も学ばなかった人間のいいわけである。

小学校から大学まで学んだこと、すべてが仕事に役に立つ。

いや学校だけとは言わん、趣味でもテレビゲームでも、全部役に立つ。

それら知識と経験を駆使して、自分なりの方法で課題解決をした瞬間、貴官らは仕事が楽しいと感じるであろう。

というようなことを、実例を交えて話そうかと。

思うのですが。

それでなくとも寡黙で、普段だまーって黙々と静かに淡々と任務遂行にあたるわたくしのこと、このネタで果たして何分稼げるのか全く謎。

かといって予行演習をするほどの気迫もなく。

話すことを並べただけのスライドをカンペ代わりに作ってぶっつけ本番で臨む所存です。

 

もうどうにでもなぁれ☆

徒然狸 ―タヌキの日記―

 

筆者は盲導犬尊敬し、個人的に応援しています。
中部盲導犬協会:http://www.chubu-moudouken.jp/
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