徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

空について

空、見ていますか。

そらまあ日常、視界には入るんでしょうけど、意識的に見上げていますか。

おいらは思いが内面に蟠るほうなので、答を探してか空を見上げることがよくあります。

こんにちは、おいらです。

きょうはおーいお茶新俳句大賞、過去の大賞作を鑑賞してみます。

 

りょうはしにぶらさがりたい三日月だ

(8歳)

 

三日月と聞いて、画用紙の上に書かれた月に、こどもがぶら下がっている絵を想像された方も多いのでは?

しかし俳句ですので、実際の空にある、月を見て描かれたもののはずです。

空の三日月、小さいですよ。

切り絵のかけらのような頼りなさ、矮小さがあります。

しかし空気の本当に澄んだ夜、三日月を見上げると、その思わぬ鋭利さ、立体感、手の届きそうな実物感にハッとさせられることがあります。

詠み手はそのような、いつもと違う月の姿に触れ、手を伸ばせばあたかも触れそうな存在が天空高くにある幻想的な風景から、ぶらさがりたい、と表現したのかもしれません。

 

徒然狸 ―タヌキの日記―

 

筆者は盲導犬尊敬し、個人的に応援しています。
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