徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

イギリス・ドイツ出張記 その6(了)

ドイツのセミナー二日目。
セミナーの内容についてはWebサイトから事前に、ざっくりした情報が提供されており、さすがにそれを読むくらいの予習はしていた。
だからなんとなく予感していた。
二日目はさらにやばいと。
 
昨日と同じテーブルに座り、もう半分開き直って卓上のリンゴジュースの封を切る。
(ちなみに卓上にはリンゴジュースのほかにオレンジジュース、ミネラルウォーター、炭酸水の瓶が各自に用意されており、飲み終わると新しいものが提供される。このもてなしっぷりがまた怖いが、もうあきらめた)
そしてセミナーが始まる。
まずは昨日と同じようにプレゼンターが前に出て、異国の言葉でしゃべる。
ここまではよかったが。
「それではここで、このテーマについて各テーブルで話し合ってください」
 
oh...
 
ウソだと言ってよバーニィ!!!
 
とりあえずテーマについてはわかる。
僕の今の専門分野についてなので、何を話せばいいかもだいたい分かる。
ただ、ほかの人の言ってることがだいたい分からない。
知るか!
とりあえず言うべきことだけを言い、あとはA理事に任せて死んだふりを決め込むワタクシ。
白目をむいているうちに最初のテーマは終わったが、第二・第三のテーマが降ってくる。
このテーマはそもそもが専門外なので、やはり白目をむく。
・・・このセミナー、A理事なしでぼく一人だったら本当にどうなっていたことか。
死んだフリどころか切腹ものだったかもしれん。
 
二日目は半日で開放され、翌日は夜の便で帰還だったため、つごう一日半の時間が空いた。
以前、ドイツに行くよーという話を恩師のS女史にしたところ、「ドイツ博物館には絶対行ったほうがいい、いや行くべき、というか行け」と言われていたのでその旨をA理事に伝えたところ、A理事も行ってみたかったとのこと。
というわけで一日半をドイツ博物館でつぶし、日本に帰還しました。
 
・・・日本の空港にたどり着いて、到着ロビーを歩くときの安らぎ感と言ったら・・・。
 

 
徒然狸 ―タヌキの日記―
 

筆者は盲導犬を尊敬し、個人的に応援しています。
https://www.moudouken.net/





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