徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

引っ越しとフィギュア

そういえば引越をしたことは一度もないのだが、研究室の引っ越しは二度も経験している。
ひどいもんだ。
 
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エッペンドルフ、というメーカーがある。
ここは主に、バイオ系の機器や消耗品を扱っているのだが、製品にはすべてポイントが付いてくるという変わったメーカーである。
私の経験の範囲内ではポイントは定額で、3万円のマイクロピペットを買っても4000円のチップを買っても20ポイント。
このポイント、研究室内では誰も興味がないらしく、製品の箱に張られたまま放置されていたので、去年入学した際に全て回収。
百数十ポイントになった。
そして一年間エッペンドルフを贔屓にして先日、400ポイント貯まりました。
なぜ400ポイントか。
景品としてフィギュアが貰えるんである。
まあ、フィギュアといっても美少女フィギュアではなく、エッペンドルフ社の看板商品であるサンプルチューブ(通称エッペンドルフチューブ)を擬人化したフィギュアである。
これが、実物のエッペンチューブ。

そしてこれが、そのフィギュアだ!

名前は「キャプテン・エピ」。
全長16センチ。
PVC製。
両手はローターキー(遠心分離機の備品らしい)のホルダーになっており、頭部のフタを開ければペンや薬匙を立てられる。
……で? と思っている諸君。
わからんかね、このバカバカしさに宿るロマンが。
いつも使っている消耗品に手足が生えてニヤリと笑う、異次元感覚が。
当初は研究室のデスクに置こうかと思っていたが、意外とでかい。
どうしよう……。
ちなみに、他の景品は別に面白くはなく、例えば図書券だったりiPodだったりエッペンドルフ社製品だったり。
 
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タヌキに聞いてみようのコーナー。
眠いですか。
「溜まりに溜まった土曜だからね」
それでは、また。





 NHK(日本放置協会)は放置される側の団体です。