徒然狸 -タヌキの日記-

冬が来たんじゃない、秋が深まったんだっ

風邪とカルシウム

完全に風邪ひきました。
花粉症かと思っていましたが、そういえば喉にもきているので……。
学会が終わった後でよかったです。
 
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大学で実験準備。
培地中のカルシウムイオン濃度を変化させて細胞のリアクションをみる単純な実験ですが、実はわりと厄介なことがありまして。
要は、培地にカルシウムイオンを入れればよいのですが、カルシウムイオン「だけ」を入れることは出来ないのです。
例えば、塩化カルシウムを入れればカルシウムイオンと一緒に、塩化物イオンも入ってしまいます。
炭酸カルシウムなら、炭酸イオンがついてきます。
で、例えば塩化カルシウムを入れて細胞が何かしらのリアクションを示した場合、それが本当にカルシウムに対するリアクションであって、塩素に対するリアクションではない、というのを証明しないといけないんですね。
最初は対照実験として、塩化カルシウムの代わりに塩化ナトリウムを入れた系も同時に用意して、二つの系違いがすなわち、カルシウムイオンの影響ですよ、ということをやろうと思っていたのですが、よく考えたらカルシウムとナトリウムでは最初から培地に含まれている量が一桁違います。
なので、ちょっとナトリウムを比較対象に使うのは微妙かな、と思い始めました。
そこで発想を変えて、塩化カルシウムと○○カルシウムの二つのカルシウム塩に対する細胞のリアクションを見ようかと考えました。
この二つ系でリアクションが似ていれば、これはカルシウムイオンの影響です、と言えるわけです。
ただ、問題はもう一つの○○カルシウム塩。
カルシウム塩ならなんでもいいかというとそうではなく、○○イオンの部分が細胞のストレスにならないように、培地に元から入っているイオンを○○に当て嵌めてやるほうがいいはずです。
そうすると、大体以下の塩に限られてきます。
・硫酸カルシウム
・炭酸カルシウム
水酸化カルシウム
・リン酸カルシウム類
しかし、どれも一長一短。
炭酸カルシウムと水酸化カルシウムは、培地に投入するとpHが上がってしまいます。
リン酸カルシウム類は、溶解度がかなり小さいためなかなか使いにくいところ。
あとは硫酸カルシウムですが、これも溶解度が小さめ。
使えるかどうか微妙なところです。
なのでとりあえずは塩化カルシウムだけで実験を行い、どれくらいカルシウムを加えると細胞がどれくらいリアクションを示すかを大まかに割り出すことにしました。
今日は器具を滅菌。
来週には仕掛けます。
 
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タヌキに聞いてみようのコーナー。
桜が早くも咲き始めましたね。
「年度末警報のような咲き方はやめてほしいですね」
それでは、また。





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