徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

ある昼ごろ(死)

にやら不思議な白昼夢をみる。
 
・・・
夜十一時ごろ、友達から電話。
なんだったか、「海が見たいから見に行こう」のような内容だったと思う。
新宿にいるから来てくれ、といわれ、とりあえず行くことに。
お袋に「こんな時間にどこに行くの」ときかれるが、「野暮用だ」と外に出る。
そういえばよるも遅いから終電出てないかなーなどと心配しつつ・・・。
そして次の瞬間、新宿に到着。
・・・さすがに「あれ?」と思う。
これは夢なのか?
両頬をバシバシと叩いてみる。ふむ、夢じゃないらしい。
しかしそこで違和感に気づく。
なんだろう、確かに新宿駅らしいのだが、どこかおかしい。
しばらく歩き回って、そして駅の外へ出てみる。
やや閑散とした駅前のロータリーを、黄色や赤の都営バスが走っている。
・・・これは・・・。
現在の都営バスは、すべて緑色である。
それが赤や黄色だったのは、もう15年以上昔だろうか。
そして車体の先頭についている東京都マークのエンブレムは、昔の丸い奴だ。
なんと、オレは15年前の新宿駅に立っていたのだった・・・。
どうしたら良いのか分からないが、ふと思いついて待ち合わせしている友達に電話してみることに。
・・・電話はどこかの病院につながったらしい。
そうか、この電話番号は、15年前はどっかの病院の電話番号だったのか。
納得したものの、どうしようもない。
今頃あいつ、2004年の新宿駅でオレのこと、待ってるんだろうなぁ・・・・・・
・・・
 
そして目が覚めました。
一体なんでこんな夢を見たのかまったく分かりません。
しいて言えば、浅田次郎「メトロに乗って」のような雰囲気だったような気がしますが、それを呼んだのはずいぶん昔だし・・・。
しかしまあ・・・
・・・なにやら、さびしい夢でした。





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