徒然狸 -タヌキの日記-

冬が来たんじゃない、秋が深まったんだっ

玉掛け修了

で、本日最終日。
玉掛けの実技試験を経て、修了しました。
実技は3科目です。
 
1.合図
玉掛け技能者は荷物にワイヤーを取り付けるのが主任務ですが、それだけではありません。
ワイヤーの取り付けがあらかたすんだら、クレーンを呼びます。
呼ぶといっても現場では声は通りませんから、手を使った合図で呼びます。
右手をまっすぐ上に上げる・・・これが「呼び出し」の合図です。
クレーン操縦士はこの呼び出し合図を見つけて、その付近にクレーンを操作してくれます。
次にワイヤーをクレーンにセットできる位置までフックを誘導する必要があります。
右手を水平に振ったり、羽ばたくように下向きに振ったり、頭上でくるくる回転させたりなんかして、目的の位置までフックを誘導します。
ちなみに、やばい!とおもったら両手を頭上でぶんぶん振り回して、「緊急停止」の合図をします。
こういった、クレーン協会で定められた合図を一通り練習し、言われたとおりの合図が瞬間的にできるようになるまで練習します。
これはもう、できるまでやらされます。
 

クレーン誘導の合図(サインモール様より画像拝借)
 
2.ワイヤーの選定、質量目測
ワイヤーといっても一種類ではありません。
編み方や太さがいろいろあり、吊り上げようとする荷物に適したワイヤーを使用しないといけません。
そのワイヤーを選ぶのも玉掛け技術者の仕事です。
万が一、荷物の重量に耐え切れないワイヤーを選んでしまうと、ワイヤーが切れ、荷物で圧死したりワイヤーで切り裂かれて死ぬ人が出てしまいます。
なのでまず、課題の質量が与えられ、それに対してどのワイヤーを選べばいいのか、を問われる試験があります。
 
また実際に運ぶ荷物にはそれぞれ、重さが書いてあればいいのですが、実際の荷物に重さが書いてあるわけがありません。
どうするかというと、まず荷物の材質から密度を判断します。
次に荷物の体積を目測で判断し、密度と掛け合わせてその荷物の推定質量をはじき出します。
これを質量目測といい、実際に試験をします。
試験場に得体の知れない金属塊とか何かのパーツとか、木材とか、コンクリートの塊とかが10種類あり、それらの質量を推定して紙に書いて提出するのです。
ちなみにこの質量目測、重いほうになら多少ずれてもOKなのですが、軽いほうに間違うとアウトです。
たとえば1000 kgの物体の質量を、1100 kgと回答してもOKですが、999 kgと回答したらバツです。
わたくし、奥ゆかしい性格が影響してか、間違えた問題はすべて軽いほうに間違ってました。
現場だと死ぬやつですね。
 
3.玉掛け〜誘導
これが一番わかりやすい試験。
荷物をA地点からB地点まで運ぶのが試験内容です。
数百キロの荷物が用意されているので、まずその地点までクレーンを誘導します。
そしてこれに適切な方法でワイヤーを取り付け、クレーンのフックに取り付け、巻き上げ誘導します。
で、ゴール地点まで誘導し、巻き下げ誘導し、試験修了です。
 
・・・まー、書けば簡単ですよ。
これは3人のチームで実施されます。
1人がリーダーで、2人は手伝いです。
受験者はリーダーになり、クレーンの誘導に加え、手伝いの人員にも指示を出します。
ワイヤーをこういう風にかけろ、とか、荷物を吊り上げるときは安全区域に退避指示をする、とか。
こういう指示を、試験中に数十項目クリアする必要があるのですが、これが減点方式でして。
まあ、何かしら忘れます。
忘れたことに気づかなければ知らぬが仏ですが、気づいちまったら大変。
もうテンパって、あとはボロボロになる。
楽天家の私は、まあいいや精神でてきとーにやり、てきとーに合格しました。
 
・・・こういう危険人物がいっぱいいますので、クレーンが動いているときはそばに近づかないのが大変重要だとおもいました。
 
徒然狸 ―タヌキの日記―
 
 

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