徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

占いと分析

朝はフジテレビのニュースを見ていますが、0659時と0759時に「今日の占い」が流れます。
12星座占いってやつで、各星座がランキングで提示されます。
一方で、auのニュースフラッシュではこれも12星座占いのコーナーがあります。
こちらもランキング形式。
両者は結果が異なることが多いのですが、最近、どうもこれら二つのランキングの結果に相関があるような気がしていまして。
データをとって分析してみました。
全部の星座を記録するのはさすがにだるいので、私の星座「双子座」の、テレビと携帯での順位を11日間記録しました。

こちらが、最近11日間の双子座の順位の推移です。
Aがテレビ、Bが携帯での順位です。
両者の順位が一致しているのは七日目と八日目だけですが、どことなく連動している気がします。
そこで、もう少し相関がわかりやすいように散布図にしてみます。

横軸がテレビで縦軸が携帯での順位です。
例えば、一番左の青点は、テレビと携帯の双方で双子座の順位が3位だったことがある、ことを示しています。
その一つ右の点は、テレビで双子座が4位のとき携帯では5位だったことを示しています。
テレビと携帯の順位に完全な相関がある場合(双方の順位が必ず同じである場合)、全ての点は赤の直線上に載るはずです。
見ると、点はほとんど直線からはずれています。
しかし、全くてんでばらばらではなく、赤の直線に纏わり付いている気もします。
そこで、全て点に最も近い場所を通る一本の直線を計算し、グラフに示したのが黒い直線です。
近似曲線といいます。
赤い直線からはズレていますが、それなりに近いところにいます。
どうやら、テレビと携帯の占いの結果に「全く相関がない」とは言えないようです。
ちなみにグラフ上に式が二つ書かれています。
上の「y=」の式は近似曲線を表す関数です。
下の「R2=」は、全ての点と近似曲線との相関確率を表しているそうです。
確率52%。
まあまあです。
このR2値が日を追うごとにどう変化したかを見てみると、下のようになります。

最初は相関関係がぼんやりしていましたが、11日間のデータの蓄積によりはっきりして来ています。
もうしばらくデータをとれば、もっと相関確率が上がるかも知れません。
最後に、近似曲線と赤い直線(以下「理想直線」)とのズレ(傾きとか位置関係を総合したズレ)を簡単に見積り、11日間でどう変化しているか見てみます。

近似曲線は日を追うごとに理想直線に近づいていきますが、7日目を過ぎた辺りから近づきかたが鈍っています。
この様子だと、最終的には近似曲線と理想直線は重ならないかもしれません。
しかしそれはテレビと携帯の順位相関を否定しているわけではなく、例えば「テレビで4位以上のとき、携帯ではそれより高い順位になりやすい」とか、「テレビのほうが高い順位が出やすい」とかの「法則」の存在を示します。
とりあえずもうしばらくデータを採って見ようと思います。
ただ謎なのは、テレビと携帯の占い結果に相関があるということは、運勢を算出する根本的な規則が等しく存在するということです。
タロットのようなランダム系では、複数の術者が出す結果に相関が出ませんから。
じゃあ占星術のズレはどこから生じるのかと。
占い師が個人的にアレンジを加えたりしてるんですかね。
 
我が道を行け
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