徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

論文と山道

朝一番で論文が校正から帰ってくる。
忙しい日々の再開である。
昼間のうちに半分目を通し、残りはこれから帰りの電車で。
完了したら、いよいよ投稿だが、本当の戦いはここからである。
論文は、書いて投稿すれば終わりではない。
投稿先の雑誌の編集者プラス、世界中からランダムに選ばれた専門家二名ほどが査読し、いちゃもんを付けてくる。
それに沿って文を練り直し、データを足し、また編集部に送り返す。(場合によっては論文自体が却下(リジェクト)されるので、他の雑誌をあたることになる)
送り返した論文はまたいちゃもんをつけられ帰ってくるので、また直す。
これを何度か繰り返し、ようやく「論文」として世界に羽ばたく。
……まれに、いっさいいちゃもんをつけられず一発で掲載になることもあるが、まああてにしてはいけない。
宝くじ10枚買って10万円あてるくらいの確率ではなかろうか。
「そういう奴も見たことはあるけど、まあ無理だな」くらい。
 
= = =
 
今週も過睡眠したので、やっぱり夢をよくみました。
寝初めて数時間くらいでみたのが、石の夢。
どこかの地方で採れる石らしい。
一抱えくらいある四角い石で、ケーキのように何層かにわかれている。
おっちゃんによると、これはこの地方の特産の石で、面白い特徴があるという。
おっちゃんがハンマーで石の一番上の層を叩くと、その層が割れて、すぱっと取れる。
そして次の層も同じように割れて綺麗に取れた。
次は、下から二番目の層。
おっちゃんがハンマーで叩くと、また割れて一番下と二番目の層が分離した。
と思ったら、すぐくっついた。
この石の下の二つの層は磁石になっているらしい。
手で持って引き離すことは出来るが、二つを両手をいっぱいに広げて引き離してもまだ引き合っていて、手を離すとくっついてしまう。
一メートル引き離してもくっつこうとする磁石は知っていたが(超電導磁石など)、この手の磁石は一度他のものがくっついたら素手で外せるような代物ではない。
なんとも不思議な磁石である。
この石は、刀系の武器の材料になるらしい。
 
で、次に深夜くらいに見た夢。
どこかの宿(以前別の夢で泊まったことがある(笑))を予約しておいたのだが、いざ行ってみると休業の札がかかっていた。
隣にある売店のおっちゃんに相談してみると、どこかに電話をかけ始めたが、結局どうにもならなかった。
 
最後に明け方の夢。
多分さっきの宿に今度はちゃんと宿泊していたが、散歩かなにかで外に出て歩き始めた。
山道だったが、どうも途中で道を間違えたことに気付いた。
が、まあ徒歩だしそんなにとんでもないところまでは行けまい、とそのまま歩き始めた。
……気付くととんでもないところまで行っていたようで、山道は終わり、開けた平地になっていて、そのうち海に行き当たった。
こうなると、帰る方向すら見当が着かない。
近くを通り掛かった小学生たちに道を聞こうと思ったが、宿がある地名が思い出せない。
小学生の口から出た「相模川」という川の名前は聞いたことがあるきがしたが、よく思い出せない。
途方にくれていると、携帯電話を持っていることを思い出した。
EZナビウォークを起動(笑)
ただし電池が切れかけていたので、急いでGPSで宿の方角だけを確認すると、遠方に見覚えのある山を発見。
ずいぶん遠くまで来ていたらしい。
宿に帰る途中の山道で、女の子にあった気がするが、その辺からはよく覚えていない。
 
= = =
 
タヌキに聞いてみようのコーナー。
よく寝ますね。
「朝起きる頃には疲れて来て、さらに寝られそうだよパトラッシュ」
それでは、また。





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