徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

ガスクロ日和

現在うちのガスクロには汎用のキラルカラムが搭載されているのですが、
少佐が別の特殊なカラムが必要であるとのこと。
なので、ガスクロのカラムを交換。
前回のカラム交換はS中佐と一緒にやったのですが(いざとなったら責任を1/2にするため)
今回は一人でやってみました。
ひとりでできるもん!
結果。
こまごまと苦戦はしましたが、なんとか無事にできました。
ガス圧も流量も問題なく、火もつきます。
やったぜー、と思ったらちゃんと落ちが。
少佐がサンプルを打ってみたところ、全てのピークのリテンション・タイムが倍になることが判明。
・・・。
・・・いや、今日つけたカラムは前のより経が0.06mm細い0.25mmで、ガス圧は同じだから、リテンションは確かに遅くはなるはずです。
でも・・・倍はないんじゃないかなぁ・・・。
うーー。
私がガスクロを調整すると何かしらトラブルに見舞われます。
もしかしたら、クラッシャーの力を受け継いでしまったのかもしれません。
・・・困った・・・。

 
= = =
 
リテンションがずれるのはどうやら、このカラムの特徴らしいです。
かさ高い充填剤だからなのでしょう。
やれやれ。
で、ピークは許容程度には分かれました。
…ところで、ガスクロの「SPL(スプリット)モード」の意味を誰か教えてください…。
 
で、私のほうの研究ですが、本日信じられないくらい良いデータが出てしまい、一時パニックに。
私が使っている生体触媒スピ子は通常、生成物が非常に汚い(いろんなものがゴチャゴチャできる)のです。
が。
今回の目的物質の生成率、99%(ガスクロ比)。
重さを量れば、それがそのまま単利収率、と言った勢い。
しかも、最近スピ子は弱っていたはずなのに…。
間違えて反応系に最初から目的物質を突っ込んだのかと思いましたが、どうもそんなことはない模様。
質量ピークパターンも既存データと一致。
読み間違えではない。
本当に99%らしい。
それでもどうも信じられず、元帥に「なんか反応が100%いってるみたいなのですが…」と半信半疑の報告をしたところ、「そんな定性的なデータではだめだ」と説教を食らう始末。
いやはや。
まあこれで、当面は楽しい研究ができそうです。
半ばハッタリで応募したドイツ学会も安泰…ふう。
「酸化反応が行かなきゃ学会に参加できないよ」という元帥のおじさまジョークともおさらばです。
 
= = =
 
ずっと待っていた人と再会。
うれしい。泣きそう。





 NHK(日本放置協会)は放置される側の団体です。