徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

プロペラ機とトムキャット

完成したプロペラ機(命名「タヌキ一号」)をジェット戦闘機(タヌキ二号)にしようとしておりますが、難航しています。
なぜか、機首を上げると強力な揚力が働き、機体が宙返り方向に回転しまくります。
プロペラユニットが無くなった分機首が軽くなったのかと思い、おもりを付けてみましたが効果はあまりなく。
行き詰まっておりましたが、一晩寝てから思い至った点が。
 
ジェット戦闘機って、スラストの噴射口が機体の一番後ろにありますよね。
それに倣って、タヌキ一号でもジェットエンジンを機体の最後尾に付けていたわけですが。
たぶんこのせいです。
……エンピツで考えてみます。
エンピツを一本、机に置いて、それが前進するように指で操作するとします。
エンピツの先端(尖ったほう)をつまんで引っ張ると、簡単にエンピツを思い通りの方向に動かすことが出来ます。
しかし、エンピツの尻を押して動かそうとすると、先端が急激に方向を変えてしまったりして思い通りに操るのはなかなか大変です。
これは、先端を引っ張れば剛体は安定して運動し、尻を押すと急旋回が可能になる代わりに機体が不安定になることを意味します。
旋回とは、安定状態だった機体のバランスを崩して不安定にすることと同義ということです。
……車も同じですね。
安定性が求められる一般的な乗用車は前輪駆動ですが、高い運動能力が必要なスポーツカーでは後輪駆動を採用していることが多いのです。
 
というわけで、エンジンの位置を検討してみます。
最終目標は可変翼機
目指せF‐14。

 
= = =
 
で、結局一から作り直し、一応概形ができました。画像。
二機のエンジンは機体中央下部に設置。
ただエンジンのマウント自体は機首の根本に固定されており、そこにエンジンが載っているため、推進力は機首付近にかかる訳です。
これでほぼ安定しました。
エンジンの周囲はパネルで囲む予定なので、見た目もジェットエンジンらしくなります。
可変翼も問題なく機能しています。
フラッブは今回はエルロンとは別に取り付け、一定速度以下で上昇操作をしたときのみ、下がるようにしました。
ラダーとエレベーターも独立して動くようにしました。
あとは、エンジンを隠して、ギアを自動収納するようにして、微調整か。





 NHK(日本放置協会)は放置される側の団体です。