徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

幸福と災いについて

浅田次郎がよく用いる格言に「禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)」というのがあります。
幸運と災いは縄のように縒り合わさっていて、人生の中で交互にあらわれる、災い転じて福と成す、の意味です。
で。
本日、会社で表彰を受けまして、まあそれ自体は事前に分かっていたのですが、けちな我が社も遂に改心にしたかという程度の賞金がでました。
関係者で山分けしても、先日買った自転車を償却してお釣りがきます。
で。
式典のため珍しくスーツで出社していたのですが、着がえのTシャツを持って行くのを忘れる。
この日は早朝の式典を終えたらすぐに、試作試験をする予定だったのです。
仕方ないので下は作業ズボンに履き替え、上はワイシャツの上に作業着を着る。
作業着の袖からはワイシャツの袖が覗いていましたがかっこわるくはないので看過する。
これがまずかった。

ヘルメットをかぶり中型の工作機械に組み付いて、必要な付加パーツを色々とりつけていたのですが、いつのまにか袖口に重機用のグリースがべったり。
薄汚れたマヨネーズみたいな奴が、こんもりと付いていました。
……経験的に分かりますが、これはあかん奴です。
クリーニングで落ちるレベルではありません。
禍福は糾える縄の如し。
賞金の残りでシャツを買う羽目に……。
 
ガッデム
徒然狸 ―タヌキの日記―
 

筆者は盲導犬を尊敬し、個人的に応援しています。
https://www.moudouken.net/





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