徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

初雪とアバター(眼鏡)

初雪キタキターー!!
降り始めから粉雪で、大学近辺はもう、普通に積もっています。
ひゃっほう。
さすが田舎。
でまあ冬とか雪とか好きなもんで、いつも通っている急坂をしゃれで上ってみたら普通にやばかったです。
一足ごとに滑ります。
坂沿いにすんでる人、明日は家から出られんぞこれは……。

 
明日はアイスを食べなければ
徒然狸 ―タヌキの日記―
 
 
週末にアバター3Dを見てきました。
映画はもう、マトリックスとハリポタを足して割った感じが3Dだったようなあれですが、立体眼鏡の仕組みが非常に気になりました。
立体映像というのは、右目と左目に別々の映像を見せることで可能になります。
これまでの一般的な立体映像は、偏光というのを使ってます。
光というのは波のようなもの、というのはよく知られています。
で、波なので、縦波とか横波とか、斜め波とかいろんな向きの波があり、普通我々は全部の向きの混じり合った波を見ています。
しかし偏光というのは、縦なら縦、横なら横と、決まった角度だけの波で出来ている光のことです。
だからといって、別に普通の光と見えかたにちがいはありません。
しかし、偏光板という黒みがかった透明な板を通すと、面白い現象がおこります。
偏光板の表面は、目に見えないほど細かいスダレのようになっています。
このスダレに水平な向きの光の波は偏光板を通過することが出来ますが、それ以外の向きの波は通過できません。
だから例えば、横向きの光を偏光板を通して観察しているときに、偏光板を少し回転させてやるとスダレと光の向きがズレて、光は見えなくなってしまいます。
この原理を利用すると、立体映像が作れます。
右目に見せたい映像は縦波の光でスクリーンに映し、左目に見せたい映像は横波の光でスクリーンに重ねて映します。
そして、右にスダレが縦向きになった偏光板を、左に横向きの偏光板を入れた眼鏡をかければ、左右の目に同時に別々の映像が映り、立体映像が作れるようになるんです。
 
しかし、アバターの眼鏡はどうもその原理とは別の原理で立体映像を見せているようでした。
眼鏡自体に電池とセンサーが搭載されていて、上映中にセンサーを指で隠すと映画は立体映像ではなくなります。
なんだこれは。
というわけで調べてわかりました。
あれは偏光眼鏡ではなく、液晶眼鏡です。
右目と左目に別々の映像を見せると立体映像がつくれる、というのは先程と同じ原理です。
しかし、見せ方が違いました。
簡単にいうと、アバターの映像は、右目用の映像と左目用の映像が、ひとコマおきに切り替わっているんです。
ある瞬間、スクリーンに右目用の映像が映り、次の瞬間には左目用の映像が写ります。
この繰り返しです。
これを肉眼で見ると、ただのぶれた映像になります。
しかし、スクリーンからは、「今右目用の映像が映っている」「今左目用の映像が映っている」という信号が絶えず出ています。
それを眼鏡のセンサーがキャッチし、右目用の映像が映っているときには左目を隠し、左目用の映像が映っているときには右目を隠す、ということを映画に合わせて絶えずやってるんです。
つまり、一秒に何十回という早さで、右目と左目を交互に目かくしする眼鏡なんです。
で、その原理が液晶です。
液晶の置き時計で、向こう側が見える透明な板の中に、時刻が黒く表示されているのを見たことがあるとおもいます。
アバターの眼鏡は、あれと同じです。
レンズ全体が液晶になっており、ある瞬間は透明ですが、ある瞬間は黒くなる、ということをやってるんですね。
なんだか近未来を感じる映画でした。
 
ちなみに、眼鏡をかけた上にアバター眼鏡をかける人へアドバイス
眼鏡のうえからアバター眼鏡をかけると、アバター眼鏡のかけかたが浅くなり、下にズレて非常に見にくくなります。
そんなときはアバター眼鏡と鼻の間に、なにか厚みのあるものを挟めばOK。
私はティッシュを折り畳んで挟みましたが、とても快適でした。
まあ、可能ならコンタクトで見に行くのが無難です。
 
徒然狸 ―タヌキの日記―


最寄り駅からでると、なんか北海道のニュース映像でした。
……雪見酒して早く寝よう。
 
徒然狸 ―タヌキの日記―  





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