徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

またもや金縛りについて

そろそろ金縛りをシリーズにしようかしら。
5年半ぶりくらいに金縛りに遭いました。
そういえば最近読んだ浅田次郎のエッセイで、浅田氏も金縛りによく遭う質だとか書いてありました。
そりゃまあ小説家なんぞ、頭を限界まで振り絞る変わりに体はほとんど動かさない職業ですから、頭脳と肉体に極端な疲労度合いの差が生じ金縛られ放題なんでしょう。
浅田氏自ら金縛りによく陥る人を「カナシバラー」と称し周囲に仲間を探していました。
 
で、日曜のワタクシ。
土曜、超短距離ながらミッションで歩いたので、まあ日曜日くらいはゆっくりするべえと昼まで睡眠、昼からビール。
散々飲み食いした末、ちと食い足らんと思うてかきのこ入り雑炊なぞつくりむさぼってみたら、腹がパンパンになるほどの食いすぎ状態を自覚してベッドに轟沈。
2000時ごろに目覚め、しばらくふらふらしたのち寝支度。
2200時くらいに再び寝床にもぐる。
そして数時間、眠気はあるが暑いような寒いような、寝付かれずにごろごろし、ようやく薄い眠りに沈んだとともに夢を見る。
実家で寝ていて、お袋がなんだかの用事で起こしに来る。
起きてるんでしょ? と突っつかれるが、動けない。
金縛りだと理解したが口もほとんど動かず、震えるような言葉が口からこぼれ出る。
「ううううううううごけなぃ・・・いいいいいいいいまかかかかかかかなしばり・・・・」
と状況を説明しつづけ。
ふっと開放され、一人暮らしの寝床でした。
 
ひとつ不思議なのは、金縛りから醒めると物寂しさが一筋はしるんですよね。
こどものころ、ふっと昼寝から目覚めたらすっかり夕暮れの景色になっていたような。
そんなこともあり、じつは金縛りを待ち望んでいる感もあり。
なんなんですかね。
 
徒然狸 ―タヌキの日記―
 

筆者は盲導犬を尊敬し、個人的に応援しています。
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