徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

空と運

ぼくのなつやすみで、ラストで主人公が叔父の家を去るとき、叔母が涙ぐむシーンがありまして。
その意味に今ふと気付きました。
もともと叔父宅には姉妹の他にもう一人、男の子がいたんです。
作中で「お兄ちゃん」と呼ばれているのですが、何年かまえに事故で亡くなったらしいんですね。
そこに主人公がひと夏滞在して、叔母は主人公にお兄ちゃんを重ねてそれがあの涙だったわけですが。
ぼくなつのCDのレーベルには次のようにあります。
「ここの家のお兄ちゃん、きっと、とっても幸せだったと思うよ……。
ボク、その子の代わり、できるかな?」
主人公自身の願いも、達成されていたんですね。
『1975年の夏休み。
変身ヒーロー、ヨーヨー、メンコ、クワガタ虫とビニールに入った長いアイスが子供たちの世界。
そして、どの子も世間知らずで純粋で……』
『もうすぐ、私たちが生きて来た20世紀も終りを迎えます。
ビルの谷間から、時おり見える子供の頃と変わらぬ青空を、大人になってしまったあなたは今、どんな気持ちで見つめていますか?』
 
終わりゆく夏
徒然狸 ―タヌキの日記―
 
 
九月頭にPS3の新型が出るそうで。
一回り小さくなり、一万の値下げ。
危うく夏休みに買うところでしたが、どうもピンと来なかったのでやめにしたんですよ。
やれやれ。
 
運だけはいい
徒然狸 ―タヌキの日記―





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