徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

阪神淡路大震災

によって例のごとく・・・というか日記に書くのは初めてですが、
大学から消防署の防災館まで緊急対処訓練を受けにいってきました。
これは、毎年実験を履修する学生は必ず受けなければいけないことになっています。
んで、三年目なので、三回目。
そろそろかったるいなー、と思っていたら、敵もさるもの。
 
まずは地震シミュレータ。
あの、部屋がグラングランゆれる、あれです。
まず、最初の1グループ目が部屋に入る。
・・・例年通りならば、テーブルについてからしばらくして、突然外が騒がしくなり(鳥がいっせいに騒ぎ出す音が流れる)、
続いて初期微動が来る。
その間に台所のガスを止めたり、避難経路を確保しているうちにだんだん激しくなり、MAX震度7になるころに、
テーブルの下に隠れる、くらいのペースだった。
しかし、今回は違った。
「三回目だからねー、いつもと違うの行きます。」
・・・最初の1グループ目、部屋に入り、座ったか座らないかの瞬間。
震度7
・・・ありえねえ。
ありえねえよ。
いや、実際にはそんな感じなんだろうけどさ;
震度7でゆれ続ける中、全員あわててガスを止めたりドアを開けたりして、テーブルに滑り込む。
その後、すべてのグループがそんな感じで、地震体験終了。
で、終了後、係員いわく。
「実はガスを止めるとか、そういうのは必要ないんです。まず真っ先に、テーブルの下に入ってください」
・・・いや、あのね。
全員がまったく同じことをやったのは、去年・一昨年と、多分あなたに指示されたことを全員が覚えてたからなんですが・・・。
ころころ変えないでください・・・。
・・・ちなみに、みんな震度7の中普通に行動できたのは、設備の安全上、ゆれ方が制限されていたからだそうです。
まず、横揺れの振幅が、シミュレーターでは5センチでしたが、実際は数十センチでゆれるとの事。
さらに、このシミュレータではたて揺れがなかったが、実際にはそれも加わるとの事。
てか、「揺れる」っていう表現が既におかしい気もします。
あのすごさは、体験しないとわかりません;
「揺れる」というよりは、でっかい容器の中に入れられて、バーテンダーにシェイクされてる感じです。
なんていうんだろう、床が、慣性の法則とか完全に無視して、すごい「スピード」で揺れの振幅を繰り返します。
テレビなんかで「置いてあるパソコンが吹っ飛ぶ」とか言いますが、まさにそんな感じです。
たぶん、ふつうの部屋であのゆれがきたら、すべての家具の後ろからボブサップが全力で体当たりするようなことになります。
家具に押しつぶされて死ぬって言うより、吹き飛んできた家具に跳ね飛ばされて死にます・・・。
 
んで、つぎに人工呼吸と心臓マッサージ。
さすがに三回目なので、普通免許を持っていない人(応急救護を受けていない人)だけが実習し、ほかの人は見学。
その代わりえらく細かいところまで説明がありました。
まず倒れてる人を発見したら、外傷と大量出血の確認、四肢の形状の確認、前後左右上下の安全確認。
大量出血をしていた場合はまず止血。
止血も、細かく説明があったけど割愛;
四肢の形状を確認し、ありえない形に変形していたら、ダンボールなどでその形を固定。
たぶん、出血とかを抑えるためなんだろうと思う。
んで、意識の確認と、気道確保。自発呼吸の有無の確認。救助要請。人工呼吸二回。循環サインの確認。
心臓マッサージ。肋骨の正面の軟骨の、ど真ん中辺りを100回/1minのペースで、胸が五センチ沈むくらいに圧迫。
四セット繰り返し、循環サインの確認、以下繰り返し・・・。
 
消火器訓練。
ABC消化器のボディに水を充填し空気圧で噴射する模擬消化器(とはいっても、化学消火では役にたつことも)で消火訓練。
これはまあ、三回目でもまったく同じだったので、サボる。
・・・すでに終わった人に混ざり、『終わった顔』をしてだべってました;
 
最後、煙中の避難訓練
・・・これも三度目ということで、照明を落とされて真っ暗な中、煙が充満する迷路に入る。
しかし、甘い。
甘すぎる。
わたしの携帯は、カメラの照明用に、高輝度白色LEDが搭載されている。
これはカメラとは独立して起動することもできるので、懐中電灯としても使用できるのである。
・・・ものの三十秒ほどで脱出完了。
いや、ずるくなんかない。
非常時には、使えるものはすべて使うのは当たり前ではないか。
 
というわけで、なんだかよくわからん防災訓練でした。





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