徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

サイクリングについて

毎週末引きこもっているのもなんなので、最近サイクリングしています。
自転車は物心ついたころから大好きなので、実はひそかに趣味にカウントされていたのでした。
ただ別に、ロードバイクとかたいそうな自転車ではなく。
シティサイクル、言うてみればギア付のママチャリです。
田舎なので舗装もあまりきれいではなく、目に付いたオフロードのわき道にそれるのが好きなのでこれが一番使いやすいのです。
マウンテンバイクでもいいのですが、信号の多い街乗りが基本なので遊星ギアのシティサイクルのほうが断然有利ですしおすし。
で。
毎週ちょっとずつ遠くに行くようになり、ついにというか、海を見ようと決意。
折しも水無月半ば。
晴れの日は太陽が熱く、風が冷たいサイクリングに最適な季節だったりします。
海までは片道15 kmほど。
路面はよくないですが自宅から産業道路をほぼ直線で行けます。
家を出てラーメン屋により、会社の前を通過し高架をくぐり、有料道路の出口に迷い込みそうになりながらなんとか到着。
 
最後の坂を上ると、海だった。
 


 
工業地域に近いためてっきり適当な埠頭とか遊歩道がある程度かと思いきや、割ときっちりサイクリングロードが整備されており。
視界がきれいに開けており、果てしなく広い海が広がっていました。
海を見ながらサイクリングロードをのんびり走ると、風を感じるのと同じような感じで、もっとはっきりと海を感じるのがわかります。
海が心にしみこんでくるのです。
 
 どこまでもつづく海を見たことがある。
 どうしてあれは、あんなにも心に触れてくるのだろう。
 
そんな一節が実感されます。
消波ブロックに腰かけ、寝そべり、いつまでも無言で海を見続けている人がけっこう多い。
それに倣い、道端に自転車を止めて消波ブロックの上に寝そべってみる。
T字型の上面が海に向かってやや傾斜して敷き詰められており、「大の字に寝てください」と言わんばかりのコンクリートに仰向け、海を眺め、雲を見上げ。
そのまま目を閉じ、小一時間も風を感じる。
太陽が熱く、風が冷たい。
終わりも始まりもない潮騒
定常状態に置かれ、時間から解放される感覚。
結果。
 
顔面がひりひりする・・・。
徒然狸 ―タヌキの日記―
 

筆者は盲導犬を尊敬し、個人的に応援しています。
https://www.moudouken.net/





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