ペンタブとクーラーボックス

八月は夏休みですが、ドクターコースにそんなものはなく。
今日も元気に大学へ。
データ解析やらに追われました。
以前にご紹介した、細胞の広がり具合を定量するやつです。
細胞の電顕写真を撮って、ペイントで細胞の形をなぞり、色を塗って、ソフトで面積計算。
……ペイントの作業が地獄です。
八種類のサンプルをそれぞれ六枚ずつ写真を撮り、全部色塗りです。
結果。
二種類で力尽きました。
ただまあ、欲しかった形のデータは取れたので、結果はオーライですが……。
ペンタブが真剣に欲しいです。
以前買ったペン型マウスは試してみましたが、役に立ちませんでした。
うーむ。
　
徒然狸 ―タヌキの日記―
　
　
来週の停電期間に向けた準備が何とか調いました。
明後日、明々後日くらいで要冷凍の試薬類を家に持ち帰ります。
本日、業者に急いで用意してもらったクーラーボックスと保冷剤が到着。
保冷剤はマイナス２５度を２４時間保てる強力なものにしました。
血清やなにかはまだいいとしても、抗体は溶けるとアウト。
しかも10マイクロリットルずつ小分けしてあるので、温度が上がってしまうと溶けるのなんか一瞬です。
価格は200マイクロリットル（水一滴分くらい）四万円。
怖い……。
　
徒然狸 ―タヌキの日記―
　
　
ちなみに、停電期間中でも予備電源が引けるかもしれないという噂を聞きまして、動力室を訪ねて見たんですがね。
細胞実験室がある棟は「もともと予備電源を引くように設計されている棟ではない」ので無理らしい。
よく考えたら、もともと生物実験なんてやらないような研究室が集まっているので、予備電源の必要がなかったのね。
ただ、発電機なら貸してくれるとのこと。
「1時間ごとに見回りしてもらって、4時間ごとに燃料補給すれば大丈夫です」
停電期間は二日間なので、丁重にお断りしました。
　
ああ……こんなにもお断りしたい気持ちになったのは初めてです……。
徒然狸 ―タヌキの日記―