徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

論文掲載と青田買い

やりました。
ついに。
論文通りました!!
やっほー。
論文に名前が載るのは二度目ですが、私がファースト(筆頭著者)のはこれが初。
長かったーー。
で、ついでに雑誌のインパクトファクターを再チェックしてみました。
……インパクトファクターとは、論文が掲載される科学雑誌がどれだけ権威があるかを表す簡単な指標(数値)です。
たしか、その雑誌に掲載されている論文が、他の論文に平均何回引用されているか、という意味です。
例えば、雑誌Aのインパクトファクターが1なら、雑誌Aに掲載されている論文は平均一回ずつ、他の論文で引用されている、ということになる。
で。
調べてみたら、3.7。
これはどれ程かというと、中堅ってとこですか。
そりゃまあ、超一流のNatureやScienceが40とかそれ以上なのと比べちゃいかんですよ。
3以上あれば、上等です。
しかし、あれ……?
前に調べたときより0.6上がっている……?
インパクトファクターというのは毎年変動します。
でもそれは0.1くらいのもので、3.1が3.7になるってのはちょっと普通じゃありません。
嬉しいが気持ちが悪いので、推移を調べてみる。


一番上の「アクタ バイオマテリアリア」というのがこの雑誌のタイトルで、和訳すると「生体材料の雑誌」という意味だそうです。
で。
……謎はすべて解けた。
なんかこの雑誌、おもしろい論文が多いのにあまり引用されているのを見たことがなく、そのくせインパクトファクターが高めなので、不思議だったんですよ。
グラフに2005年以前のデータがないでしょう。
つまり、この雑誌は2005年くらいに創刊された非常に若い雑誌だったんですね。
だからまだインパクトファクターが安定していない。
このペースだと、来年は4を越えて最終的には5近くまで行くでしょう。
素晴らしい。
いや、昔から勘が非常にいいんですよ。
とくに、ここぞというときの選択は外しません。
初めて論文を見たときから、なんかこの雑誌は気に入っていたんです。
論文がおもしろいし、なによりロゴが垢抜けてた(笑)
で、一つ前に同じ原稿を一流誌に落とされて、投稿先を変えることになったとき、ああ、アクタしかないな、と。
このままインパクトファクターが上がっていくと投稿される原稿の質もあがり、私の原稿なんぞ門前払いされる可能性が出てきます。
今のうちに通って良かったです。
まさに青田買い。
この調子で次の論文を書くぞ……。
 
後は落ち目が待っている
徒然狸 ―タヌキの日記―





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