徒然狸 -タヌキの日記-

明けぬ夜の燈明

アポトーシスとブロッキング

アポトーシス検出、なんとか成功しました。写真。
アポトーシスを起こした細胞が基板上に点在しているのがわかります。
下は細胞一つの拡大。


いやはや、これで一安心です。
高い試薬は怖い……。
……ただ、まだ問題が。
もっと高度にアポトーシスを起こすはずの基板では、検出がうまくいっていません。
おそらく基板が蛍光試薬を吸着しまくっいるため基板自体も発行してしまい、S/Nが比著しく低下しているものと思われます。
本来ならばブロッキングといって、基板にあらかじめ蛍光性のない適当なタンパク質を吸着させることで蛍光色素の吸着を防ぎます。
これは免疫染色で行われる方法ですが、実は今回の実験では難しいのです。
免疫染色では、細胞を殺してから抗体を投入し、染色をします。
だから、ブロッキングのために少々余計なタンパク質を投入しても、実験結果には影響しません。
しかし今回の染色は酵素阻害剤を使用しており、これは生きている細胞に投与することで細胞内にとりこまれるらしいのです。
つまり、染色前にブロッキングをかけるとアポトーシスを含む不要な細胞死を招いたり、最悪、細胞の中に色素が浸透しなくなる可能性も考えられます。
そのため基板の発光を押さえるには、染色が終わった後に何らかの処置を施すしかありません(染色が終われば細胞が死んでも関係ないので)。
いま考えている対処法は以下のとおりです。
・染色後、PBSTで基板を洗浄してみる
・いちかばちか、免疫染色と同じ方法で染色をかけてみる
……つまり、ほとんど策が浮かびません。
Webのバイオフォーラムで聞いてみようかねぇ……。
 
= = =
 
タヌキに聞いてみようのコーナー。
今読んでいる本は?
「結晶は生きている」
生きているんですか?
ミトコンドリア活性が無いから死んでると思う」
それでは、また来週!





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