徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

初夏

1200起床、快晴。
四万十以来の青空に誘われて、総走行距離がいまだ800Kのタヌクロン号を出す。
数か月振りの始動をいやがるエンジンをガンガンキックし、いつもの荒川土手。
地球を背負い、空を眺める。
強い日差しをかき消す初夏ならではの涼しい風と、カツンと鳴る少年野球のバットが心地よい。
青空に正対していると、眼を閉じてもそのまま青空が見え続けることを、一体どれほどの人が知っているんだろう。
そんな優越感。
風を感じる。





 NHK(日本放置協会)は放置される側の団体です。