徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

ゆびがあああ!!

わあああ!
指が! 指がああああああああ!!!!!!
・・・
さてと。
今日もバイトいってきました。
六時間くらいおりましたが、新しい実験装置の試作とかで特に重労働でもなく。
ただ、眠かったです;
なんか、十時間寝ないといけない身体になってしまったようだ・・・うう。
 
で、この写真なんですが、ええ、別に金属棒で指を貫いたわけではなく。
銀色の物体ですが、磁石です。
けどまあ、普通のフェライト磁石ではなく、ネオジウム磁石(ネオジム)といいまして、永久磁石の中では世界最強だとか。
だもんで、このサイズのネオジムでも、指を挟んでなおくっついていられるわけです。
ちなみにこれが、よく黒板にくっついているあの磁石のサイズになりますと、手のひら越しでも平気で引っ付きます。
つるっとしたネオジムそのものを黒板になんぞくっつけようものなら、まず取れなくなります。
でまあそのレベルになると、危ないので扱うのも慎重にしなきゃいかんのです。
何が危ないって、でかいネオジム二つを近づけると、えらい勢いで引っ付きます。
普通の磁石みたいに、くっつけたりーはなしたりー、なんぞしてると、指を挟んで血豆になります。
・・ちなみに、そのネオジムよりさらにやばいのが、超伝導電磁石。
普通の電磁石ってのは、どんなにでかいコイルを作っても、その電気抵抗で流れる電流は制限され、磁力の強さも限度があります。
しかし、超伝導電磁石は、なんったって超伝導です。
特殊なコイルを液体ヘリウム(絶対温度数度・摂氏-270度程度)に漬け込みます。
すると、コイルは超伝導状態(まったく電気抵抗を示さない状態)になります。
・・・つまりこのコイルは、ある意味流せる電気の量に限度がないわけであります。
で、がんがんに電気を流してやる。
するとまあ、それはそれはすごい力の磁石が出来上がるわけです。
この超伝導磁石、じつは化学分析で使う「NMR分光器」ってのに搭載されております。
で、まあこのNMR分析器のそばで、掃除機で掃除してたらなんと、掃除機がNMR分光器の中の超伝導磁石に引き寄せられてぶっ飛び、
掃除してた人がはさまれて怪我したとか・・・。
あとまあ、クレジットカードとか定期が使用不能になったりとか。
金属の装飾品が機械にくっついて取れなくなるので入り口に金属探知機があったりするとか。
面白話が絶えません。
・・・てか、今検索してみたらこんな事故例(3ページ目)が;
・・・1.4mの距離から吸い寄せられて叩きつけられたって・・・
はさまれたコードがスッパリって・・・笑い事じゃないっすね;





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