徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

夜25時ごろ、友人よりメール。
実験レポがどうのこうの。
で、あやふやだった反応機構がある程度分かったので、それに基づいて収率を再計算してみることにした。
ちなみに収率とは、合成に使用した薬品の量に対して、生成物がどれくらい得られるかを化学量論的に算出し、
その値に対して実際に得られた生成物の量を%であらわしたものである。
通常は100%が最大で、そのパーセンテージによってどれくらい厳密に生成物を回収できたか、
簡単に言えばどれくらい良い実験をしたかのひとつの指標となる。
ところが100%を少しでも超えてしまうとその意味は一変する。
その数字が大きければ大きいほど、不純物混入具合の酷さを示すことになり、
最悪の場合、予定と違う物質が生成物になっている可能性をも示唆する。
で、今回の収率。
再計算の結果、1054%。
・・・・・・・・・帰れ!
なんだこれわ。
この値が正しければ、少なくとも生成物の9倍以上の量の不純物が含まれるか、
全く違う物質が出来てしまっていることになる。
アリエナイ・・・
が、ふと思い出す。
この生成物に対して沸点を計測したではないか。
その値は、文献値+10度。
・・・まあ、多少の不純物があるにはあるが、生成物の9倍ということはなかろう。
それにIRスペクトルの結果から、ちゃんと予定の生成物が出来ていることがわかる。
ということは、可能性はひとつ。
反応機構の推定が間違っているのであろう。
・・・そう信じることにして、忘れることにしました(ォイ
 
日は大学・・・だったと思う・・・
あれ・・・不安になってきた・・・カレンダーを・・・
・・・大学ですね。
なので早く寝ましょうか。
というか、このところ昼過ぎに起きる毎日だったので明日は大変そうだ・・・うう。





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