OJTと電話

6日、新人研修が終了。
予定では7日から工場研修のはずだったが、地震の影響で工場がまだ稼働していない。
そのため、工場研修は五月になり、いきなり配属される。
ただ、7日と8日は新人教育があり、会社の技術について学ぶ。
　
11日、OJT開始。
教育計画書を作ったりで一日が終わる。
電話をとるようにいわれたが、一本目はさんざんテンパった挙げ句、電話機の操作を誤り回線切断。
二本目は移動してしまった人宛の電話で、対処できず上司に任せる。
散々である。
　
12日。
先輩にくっついて実務を学ぶ。
試作品の評価だが、なかなか面白い。
まさにこんな研究がしたかったのだ、といった感。
電話応対は未だテンパる。
名刺とパソコンとカッターと物差しとケブラー手袋が支給される。
保険屋から飴をもらう。
　
13日。
電話対応のコツをつかむ。
相手は「○○の××ですが△△さんはいらっしゃいますか」と来る。
まだ三つの単語がどれも聞き慣れないので、メモするのも困難でテンパるのである。
そこで、「××ですが」まで聞こえたら「いつも大変お世話になっております」をねじ込むことにした。
これで、メモする時間を強引に稼ぐのである。
完璧だと思っていたら、今度は所属の分からない人宛に電話が来てまたもやテンパる。
もういやだ。
OJTでは極限環境下でのサンプル評価を行った。
名前入り日付印が支給される。
上司に頭痛薬をあげたらレーザーポインタをくれた。
上司とパソコンと銃の話で盛り上がる。
上司に貯蓄計画について指導を受ける。
上司から女遊びをしろと指導を受ける。
上司から釣り部に勧誘される。
電話がかかってさえこなければ最高の職場である。
　
徒然狸 ―タヌキの日記―
　
　
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