徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

携帯の辞書とヒートポンプ

この携帯の辞書の使い方、というか鍛え方が分かってきました。
たとえば卒爾(そつじ)(卒爾ながら=失礼ですが)は、まあまず一回目は全く変換できない。
なので、卒と爾を一文字ずつ変換してやる。
ただし、卒は「そつ」で出るが、爾は「じ」は候補にでないので、単漢字変換する。
これでもまだ「そつじ」の一発変換はできないが、今度は卒も爾も一文字ずつなら変換候補に挙がるので、それを使って変換してやる。
これで、卒爾が変換候補に表示されるようになる。
……ただ、これがいつまで記憶されているかは謎なので、手動で辞書登録したほうが手っ取り早いのかもしれない。
 
= = =
 
ヒートポンプ、というものが話題になっていますな。
なんでも、投入した電力の3倍の熱が得られるとか。
……次の二点に於いて、何とも気色の悪い話である。
 
まず、普通のストーブより効率がいいという点。
普通、エネルギー変換を行う場合、変換の段階が増えるほど仕事の効率は落ちていきます。
例えば同じ量の石油で部屋を温める場合、
石油で火力発電→得られた電気で電気ストーブを稼動→部屋を温める
よりも
石油を燃やす→その熱で部屋を温める
のほうが、格段に効率がよい。
この話で行くなら、ヒートポンプの稼動原理、
電気→コンプレッサで冷媒を圧縮→熱
よりも、通常の電気ストーブの
電気→熱
のほうが、効率は良いはずなのである。
 
二点目。
使用電力の3倍のエネルギーが得られるなら、あんたそりゃ、永久機関ですがな。
 
規模がでかすぎて分かりにくいが、ヒートポンプとは、家と地球全体の大気とを繋いでひとつの機関とする。
つまり、系は地球全体である。
ここで、家と外気との熱交換はヒートポンプともうひとつ、外壁に取り付けられたスターリングエンジンのみを通じて行なわれるものとする。
スターリングエンジンは、純粋に温度差だけで稼動するエンジンで、これをヒートポンプの動力源とする。
 
最初にある程度家の中を暖めておいてから、スターリングエンジンをスタートさせる。
エンジンは回転し、(例えば)3のエネルギーを家の中から持ち出して、2のエネルギーを家の外に排出し、1のエネルギーをヒートポンプに与える。
すると、ヒートポンプは外から3のエネルギーを取り込む。
エネルギーロスはあるだろうが、それはスターリングエンジンをもう少し高効率にすれば補える。
永久機関
 
エネルギー効率の問題に関しては、理解できた。
ヒートポンプとは、電気を熱に変換する装置じゃなくて、電気を使って家の外から中に熱を運ぶ装置なのである。
前者と後者のエネルギー効率を比較して、後者の方が高くても別に不思議ではなかったのであった。
しかし、永久機関のほうが、どうしても分からない。
具体的に言うと、このシステムを稼動させたとして、永久機関は不可能なのでいつか停止するだろうけど、どういう理由でとまるのかに思い至らんのである。
だれか教えてプリーズ。





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