徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

タヌキ製作所2

苦心の末、アイガード1号改の改良版、アイガード2号が完成しました。
クリップ上部に径2mmの穴を空けたことで、クリップと塩ビ板を2本のビスで固定できるようになりました。
写真。
 
鰐口クリップに穴を空けること自体は比較的簡単でした。
目標地点にポンチを打ち込んで凹みを作り、金属加工用の刃をハンドドリルに装着してゴリゴリ。
ただ、順調に堀進み、ドリルの頭が向こうに覗いたところで、ドリルが動かなくなりました。
刃が噛んでしまい、無理に回そうとすると、ハンドドリルと刃の接続部が滑って空転してしまう。
…仕方がないので、開きかけた穴に千枚通しを突っ込み、上から鎚でたたいて穴を貫通させました。
さっさと電気ドリルを買えということなんでしょう。
 
で、さらに大変なのがここから。
この第2穴から差し込んだビスを裏からナットでとめるのですがね。
要は、クリップの口の中にナットを入れて、そこにビスを通すという作業。
ピンセットも役に立たないような作業空間なので、ビス一本固定するのに三十分くらいかかりました。
やれやれ。
さあ、これでもう、使用中にビスが緩むことはありません。
 
次の改良目標は、塩ビ板の波打ち改善。
現在は塩ビ板とクリップの間に虫ゴムが挟まっており、そこをビス二本で固定しているため、塩ビ板がゆがんでしまっております。
これを何とかするには、クリップと塩ビ板の間にワッシャーを挟めばよし。
…最初からやれよという感じですが、今気付いたのです。
そしてもう一つは、シールド素材の変更。
現在使っているポリ塩化ビニルは、機械的強度などに優れた優秀なプラスチックですが、どうも硬度が低いようで、製作が終わる頃にはすでに傷だらけといった有様。
もちろん装着してしまえば傷なんぞ関係ないのですが、やはりできれば美しい方がいい。
なので、3号を作る時にはアクリルか、PETの板でやってみます。
できればPETがいいかねえ。
加工しやすいし。
…皆さんしってますか。
PET……ポリエチレンテレフタレートというのは、エンジニアリングプラスチックという高性能プラスチックの仲間なのです。
その辺のポリエチレンだとか、そういう我々の身近にあるプラスチックとは格が違うのですよ。
もっと尊敬の目でペットボトルを見るようにしましょう。





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