徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

二日目

1715 名古屋に向かう電車
今日のイベントは無事に…とは行きませんがまあ、課題を残しつつもなんとか終了。
次の現場の姫路に向けて、先生と二人で移動中です。
 
ちなみに今回の会場は空調なし。
控え室にも空調なし。
職員室にはかろうじて扇風機が…。
…どうやら、この町には冷房という概念が無いようです。
くわばらくわばら…。

 
= = =
 
1843 姫路へ
のぞみにて姫路に向かっている。
窓の外を見ていると妙な気になってくる。
飛ぶように流れて行く景色。
山が過ぎ、田畑を抜け、町を越え、また田畑が現れ、トンネルに入り。
その家々一戸々々に人間の生活があり、各工場で働く無数の人々があり、畑の一つ一つを耕す人々があり、細い畔道一本一本を毎日歩く人があり、皆それぞれのドラマを持っていて、俺は今一瞬のうちに、そういった無数のドラマの舞台を次々に俯観しているのである。
それは神の真似事とさえ感じられるのであった。
 
つまり、疲れているらしい。





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