徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

この陽気だと

そろそろ蝉が鳴きそうですな。
…と思ってましたが、昼食の調達で外に出て見ると、風が変わっていました。
一雨来ますな。
あ、カラスアゲハとモンシロチョウ発見。

 
= = =
 
夢か現実か分からない記憶が一つだけある。
その日は夕刻から雷雨になった。
雷があまりに激しかったので、親父辺りが「ちょっと見に行こう」と言い出し、まだ幼い私は両親どちらかの腕に抱かれてマンションの階段の踊り場に出、真っ暗な空を切り裂く雷を見た。
…それだけの記憶だが、最近になってふとそれを思い出したので、お袋に話してみた。
しかし、覚えが無いという。
不思議だ。





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