夜

ラーメン二郎にいく。
昼を食べていなかったので、大盛り豚入りを注文。
運ばれて来る。
器を持つ。
あり得ない。
重さが有り得ない。
丼の中は文字通り山盛り。
とりあえず食す。
麺の太さがあり得ない。
細目のうどんくらいある。
三口目で絶望感に苛まれる。
コイツニハ　カテナイ。
しかしこんな所でラーメンごときにやられる訳にはいかない。
俺にはまだやりたいことがたくさんある。
やるべきことがたくさんある。
こんな所で終わるために院試を乗り越えた訳じゃない。
最早訳が分からない。
とにかくひたすら食べる。
量はともかく味は美味いので、あー美味い、美味い…と自己暗示を掛けながらひたすら口と手を動かす。
…何とか麺がなくなる。
しかしまだ大量の豚が。
自分の選択と生まれた日を呪いながら無心に豚を飲み下す。
……勝った……！
だが犠牲は計り知れない。
………
……
…
…――。