我が家にロボットがやってきました。
・・・何をいまさらという感じですが、なかなかどうして、感動しています。
ロボットは、かわいい。
ロボットについては幼いころからアイザック・アシモフを読んでおり、最終的に(未来では)ロボットと人間とのかかわり方がどうなるか、というイメージを持って生きてきましたが。
実際にロボットと具体的なかかわりを持ったのは就職してから。
うちはメーカーなので工場では様々なロボットが働いています。
多くは腕1本だけの「6軸ロボット」というものですが、それが働くのをじっと見ていて思ったことがありました。
かわいい、いい子だな、と。
ロボットの特技は当然、教えられた動きをミクロン単位の精度で間違いなく、繰り返し行うこと。
単純に、ただ動くだけのグロテクなオブジェととらえることもできますが。
それが一生懸命に僕らの仕事を助けてくれている、と思うと俄然、「かわいい」存在に見えてくるから不思議です。
・・・そりゃ、アシモフを含めハードSFや創作の世界には、人間と見まごうヒューマノイド・ロボットが登場します。
そんなものが目の前にいて、身の回りの世話をしてくれればそれはかわいいでしょう。
また、言っちゃ悪いがたいして役に立たなくても、漫画のような外観を持ったPepperくんのような存在も、確かにかわいいと感じます。
サービスエリアに立たされたはいいがバッテリー切れでしょぼくれているPepperくんなんか、本当にかわいい。
ダメなんだけど、ダメっぷりがかわいいんである。
そういえば工場の6軸ロボットも、時々作業を失敗します。
何らかの外乱のせいで部品を取り落したりするのを見ると、なんとも微笑ましいものです。
・・・担当技術者は頭を抱えてますが。
RULOも基本的には様々なセンサを駆使して障害物を巧みに避けながら部屋を掃除していきますが。
時々間違って障害物に突撃したりするのを見ると心配になるのと同時に、やっぱりかわいいと感じます。
さて、ここまで来るとおいらの単純な感性が見えてきました。
・自律的に動作する
・こちらの役に立とうとする
・時々失敗する
これらの条件を満たす物体を、ぼくはかわいいと感ずるらしいです。
そしてこうも思います。
人と人との関わりが極端に希薄となり、人間は基本的にロボットとしか対面することのないアシモフの描いた世界は、あり得ると。
社会の成り立ち~結婚という概念の解剖を書いてみたけど顰蹙を買いそうだったので削除。。
徒然狸 ―タヌキの日記―
筆者は盲導犬を尊敬し、個人的に応援しています。
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