徒然狸 -タヌキの日記-

冬が来たんじゃない、秋が深まったんだっ

日記について

文章を書きたいが特に面白いことが起きないので、メモ帳を起動して小説のかけらみたいなものを書き始める始末。
いや書きたければなんでもかけるはずである。
一日18時間は活動しているのだからネタは有り余っているはず。
書けるものがないなどとは甘えであろうと思い立ち、今日の出来事を、第三者(未来の自分)から見てそれなりに読めるレベルで書き留めてみるテスト。
 
きょうぼくは、配電盤の基盤づくりをしました。
 
・・・。
えーと。
例の新開発の設備、電子制御系は展示会なんかで見かけたいろんな会社のものを寄せ集めて使っています。
なので、制御モジュールのデパート状態になっており、綺麗にまとめるのは困難でした。
仕方ないので設備の裏にラックを設置し、そこに制御モジュールを並べていたのですが。
 
(制御モジュール:設備のいろんな部分の動きを設定するための小箱。理科の実験で電源装置を使ったことあります? ああいう、つまみとかデジタル表示とかがついた小さな箱型機械とか、産業用の小箱型PCとか、配線をつなぐためのハーモニカ型の端子台とか、そういうごじゃごじゃしたものです)
 
流石にそのままでは見栄えが悪すぎると工場側から文句が出たため、配電盤を増設して、それらすべてを収めることになりました。
・・・つまり、蓋のできるでっかい金属の箱を用意して、その中に全部をきれいに並べて固定するってことです。
 
そんなの簡単じゃないか、と思われるがそうではない。
もちろん、箱型のモジュールを平面上に並べるなど簡単なことです。
が、箱からはそれぞれ様々な配線が出ている。
配線も、細いものが大量に出ているとか、太いものが一本出ているとかいろいろ。
細い配線は急カーブでも簡単に曲がれますが、太い配線はゆっくりしか曲がれない(太いのを急に直角に曲げようとすると中の電線が切れてしまう)。
しかもモジュールはそれぞれ、大なり小なり発熱します。
熱がこもるとぶっ壊れてしまう。
それらを一つの金属箱にぶち込みます。
もちろん箱には小さなファンがついていて強制排気はしていますが、個々のモジュールの発熱量を加味して並べてやらないとオーバーヒートの危険があります(発熱量の大きいモジュールはなるべくファンの近くに・・・など)。
 
つまり、そんなの全然簡単じゃないわけです。
ちいさな都市計画くらい超面倒です。
 
とりあえず配電盤の筐体は、そういうのを見慣れているチームに注文してもらい。
おいらのチームは、上記の都市計画で、モジュールの配置を決定。
 
そして届く筐体。
 
おお、でけえ。
これが配電盤か・・・。
 
一人で持つと確実に腰がぶっ壊れるような配電盤をみんなで作業場に運びます。
で・・・と。
配電盤が届いたのは本社。
これを地方工場に輸送して、現場でいろんなモジュールを組み付け、配線をするわけですが。
現場でゼロからやるととんでもなく時間がかかるため、本社での下準備が必要です。
つまり、配線板の基盤(いろんなモジュールをくっつけるための鉄板)の、どこに何をくっつけるのか事前に下書きしておく。
またモジュールはねじ止めする必要があるので、基板にねじ穴をあけておかねばなりません。
もちろん、ドリルで。
 
ふむ。
ドリルで鉄板を開ける作業か。
なるほど、人生初だ。
 
仕方ないのでやる。
とりあえず図面をみながら、基板上のどこにどのモジュールを配置するのか細マジックで描いていく。
そしてモジュールを固定する穴をあける位置も0.5 mm単位でマークする。
 
この作業で1日が過ぎた。
 
次の日、ドキドキのドリル作業。
まあドリルを触ったことくらいはあるので、ドリルの刃(キリという)をセットし、ゴリゴリやり始める。
おお。
鉄板に穴が開いていく。
のはいいんだが、穴が深まるごとにどんどん左へずれていく。
なんじゃいこれは。
何度やっても決まって左へずれていく。
ガッデム。
わけわからんので「ドリル 鉄板 ずれる」とググる
なるほど、キリの形状うんぬんかんぬんの特性のせいで、キリの当て方?角度?が悪いと左にずれていくらしい。
それならばとキリの角度に注意しながらやってみるが、全穴が左に3 mmずれていく。
仕方ないので、穴を開けたい位置の3 mm右からスタートする強硬手段を採る。
ついでに「ドリル 姿勢」でググって、正しい作業姿勢も学習。
・・・スマホに言えば、知りたいことが大概わかってしまうからすごい世界になったもんである。
ほんのちょっっっとまえ、ぼくが学部生だったころなんかは、インターネットはあれど満足な検索エンジンがなかったため、レポートなんぞは図書館とか、自宅の百科事典とか岩波理化学辞典(小遣いで買った)とかを頼りに書いていたのだから(ほんとだよ)、眩暈にも似た感慨を覚えます。
 
まあ作業場で眩暈に襲われていても仕方ないので作業再開。
まずは4 mmの単純な穴をあける作業。
この穴にM4ボルトを通し、裏からM4ナットで締め付ける、ための穴。
金色のキリ(チタンコートされているらしい)であけていく。
ドリルの設定は4段階あるうちの3段階目の高速度に設定。
豆腐のようにとは言わないが、それなりにガンガン開く。
次に、3.5 mmの穴をあける。
この穴は、さらに「タップ切り」という工具で仕上げをして、M4ボルトに適合するねじ山付きの穴にする。
これなら裏からナットで締めなくても、ボルト一本でモノを固定できる。
この3.5 mmの穴をあけるキリは、金色ではなく黒色をしていました。
そんなことは気にせず、同じく3段目の高速度でガンガン穴をあけていく。
・・・。
だんだん穴のあきが悪くなってきました。
金属の小片、といった形をしていた切子も、なんだか粉末状になってきています。
これはおかしい。
どうも刃がなまってきたらしいんである。
気になってググってみる。
「ドリル 鉄板 速度」
・・・はっはーん。
どうやら、金色とかの硬いキリならば少々はやい速度でもあまりダメージを受けないらしいのですが、そうじゃない普通のキリ?はあまり速度を上げてはいけないらしい。
うーむ、穴をあけてるだけで勉強になります。
幸い3.5 mmのキリは何本も予備があったので、新しいのに変え、速度も2段目に落とす。
・・・なるほど、よく切れます。
しかも切れ味が落ちる感じがありません。
こんな身近なところにもまだまだ知らないことがいっぱいあると思うとうれしくなる。
これがヘンタイです。
 
というわけで、なんとか基盤の下ごしらえが完了。
穴の位置があっているか実物を乗っけてみて確認したところ、エイヤーでやっつけた素人仕事にしてはきちんと位置が出ていたので一安心です。
あとは、クッソ寒い極寒の現場でモジュールを取り付けて配線をやり直して・・・。
・・・いやんなってきた・・・。
 
徒然狸 ―タヌキの日記―

筆者は盲導犬尊敬し、個人的に応援しています。
http://www.moudouken.net/





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