徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

リハビリの威力について

術後、点滴が取れてからは毎日、退院してからは週に一度リハビリを受けています。
ただ、一か月間は肩を動かしてはいけないので、これまでは体幹を整えるトレーニングを行っていました。
つまり、肩の動きをサポートするための周囲の筋肉、主に側腹筋や背筋エリアを柔軟に動かす練習をしていました。
で、先週、術後一カ月が経過したことで肩自体を動かす許可が下りまして。
・・・動かしていいとは言われても動きゃしないとは聞いていたのですが、マジで動かないんですね。
たとえば、肘をあごにくっつけようとしてみてください。
普通、無理ですよね。
ある程度近づいたところで、痛いとかじゃないけど、これ以上は物理的に動かない、ってのが分かります。
それと同じで、腕を上にあげようとしても30度くらいのところでストップがかかり、痛いとかじゃなくてこれは物理的に動かないな、って感じになるのです。
理学療法士の話によれば、これは骨が治っていないからではなく。
・肩の筋肉の筋力低下
・肩の筋肉など周囲の組織が固くなっている(「体が硬い」というのと同じこと)
・筋肉が動き方を忘れている(たぶん筋肉の細胞レベルで応答が悪くなっている)
およそこの三点が原因と理解しました。
 
それでも肩を動かしていいとのことなので、ここ数日これまでよりは腕を大きく動かし、普通に生活していまして。
それで今日、リハビリを受ける前には45度くらいは動くようになっていました。
 
で、リハビリ。
まずは自力で腕を動かして現状の可動範囲を測定し。
次いで、生活の中で何をする時が一番不便ですか?と聞かれまして。
しいて言うならば、頭のてっぺんまで手が届かないので、頭を洗うのが不便だという話をしました。
(こめかみに指先が触れるくらいしか上がらない)
すると肩というか、肩甲骨周りの筋肉をマッサージしてくれたんです。
で、もう一度腕を上げるように言われたのでやってみると、なんと頭のてっぺんに手が届きました。
なにこれすげえ!
リハビリって、硬い体をほぐすようにすげえ痛いことをして、徐々に体が動くようにして行くものと聞いていたのですが(そういうケースも多々あるんでしょうけど)、筋肉をぐりぐりしてもらうだけでここまで変わるとは・・・。
逆に言えば、筋肉のちょっとした不具で、体は動かなくなるもんなんですね。
 
そして三十分ばかり、マッサージを受けたり言われたとおりの動きを繰り返した結果。
現在、腕が90度まで普通に動きます。
今朝の倍です。
ぉぉ・・・。
 
こうなればもう、ゲーム感覚です。
調整した分だけ目に見えて体の性能が上がっていくんですから、そりゃもう普通に面白い。
もはや、来週のリハビリが楽しみでなりません。
・・・ただ、宿題もありまして。
毎日暇を見つけては、教えられたとおりに腕を動かすトレーニングをしないといけません。
今日もこれからやります。
エッサ、ホイサッ!
 
徒然狸 ―タヌキの日記―
 

筆者は盲導犬尊敬し、個人的に応援しています。
http://www.moudouken.net/





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