徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

その後と理学療法士について

9/6
体温・血圧・血液ともに早々と平常値に落ち着き、ただただ本を読みYoutubeを見るだけの入院生活が続いていたためか、予定より1日早く退院。
腕は装具で吊ったままだが、肩を動かさないこと以外には特に注意事項もなく、翌7日より出社。
キーボードの方手打ちにも慣れてきた。
 
9/15
抜糸。
経験者の話から抜糸=まあまあ痛いと聞いていたが。
縫合部を保護していた防水テープをはがすほうがよほど痛かった。
毛が持っていかれて。
不気味なので目をそらしていたのだが、テープをはがされたのち、糸をチョキチョキ切っている感じがあり、さぁこれから抜かれるから痛いゾ、と思ったら実は抜糸は完了していた。
そういえばチョキチョキのとき、時々引っ張られるようなチクっとした感触がわずかにあったが、あのときに抜かれていたらしい。
上から傷保護テープを貼られ、翌朝起きたら剥がすよう言われた。
これまでは保護テープがはがれると困るのでおっかなびっくりだったが、これで思う存分シャワーが浴びられる。
かゆみも気になっていたので、かなり嬉しかった。
装具(腕を釣るやつ)はつけてもつけなくてもよし、ただし肩は29日の再診日まで動かしてはいけないとのこと。
チタンプレートとボルトで固定されてはいるが骨がずれやすい「悪い折れ方」をしているためであった。
とはいえ、今のところ「完璧に綺麗」な状態なので、これを維持していく感じである。
診察ののち、リハビリ。
理学療法士の先生と相談し、装具はつけずに生活することになった。
骨の状態を完璧に守り抜くという意味では装具はあったほうがいいのだが、それだと肩まわりの筋肉が固まってしまう危険があり、つまり肩の可動範囲を原状復帰する難度が上がってしまうため。
・・・筋肉が固まってしまうという状態、そんなもん毎日ちょっとずつ動かしてれば治るだろと思っていましたが、リハビリで話を聞いてそんな簡単な話ではないことを知る。
例えば、筋肉Aが固まってしまい、そこを動かそうとする。
しかし筋肉Aは動かず、その周囲の筋肉BやCが、Aの代わりに働いてしまう。
これだと、やろうとした動作に近いことはなんとなくできるが、その動きは不完全で、体の他の部位に負担がかかってしまう。
・・・みたいな感じになってしまい、自分の力で筋肉Aの働きを正常に戻すことは難しいんである。
理学療法士って、全身の筋肉、骨、それがどう動きどれがどう補償するかを完璧にわかってるんですね。
世の中にはすっげえ人種がいるもんです。
 
さて、腕を動かせるまでのこり一週間半。
なんだかんだ、いろんな経験の詰まった良い一か月間だったと思えるよう、養生します。
 
徒然狸 ―タヌキの日記―

筆者は盲導犬尊敬し、個人的に応援しています。
http://www.moudouken.net/





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