太古からの保存食として「干飯(ほしいい)」というのがあります。
これは炊いたご飯を水洗いし、天日干ししたものだそうで。
最近読んだものですと新田次郎「武田信玄」やAIR(Summer編)で登場しましたが、水に浸して食べても基本は硬く、ゴリゴリむにょむにょ、決しておいしいものではないようです。
・・・まあ、干からびたご飯を想像すれば察しはつきます。
しかし同じ米を使った非常食で、「煎り米」というのがあるらしく。
記憶に定かではありませんが、明治以降の非常食として読んだ覚えがありました。
生米を炒ればいいのかと思いましたが、調べてみると作り方はちょっと違いまして。
漢のずぼら飯ふうにアレンジしてできた作り方はこちら。
1.紙コップ半分くらいに米をぶち込む。
2.たっぷりの水を注ぐ。
3.塩を小さじ1くらいぶち込む。
4.30分くらい放置する。
5.ざるにあける。
6.30分くらい放置する。
7.中火のフライパンで乾煎りする。
この時、ダマになっているとうまく水分が抜けないので、
木べらか何かでつぶすようにしながら、米がばらけるようにする。
8.水分が抜けてきたらフライパンを回すだけで撹拌可能になるので、
肌色くらいになるまで根気よく炒る。
9.食う。
普通にうまい。
なんというか、塩味の利いた米のスナックです。
パフやヒナアラレのようなふわふわ感ではなく、もっとしっかりしていますが、ちゃんとサクサク?バリバリ?
骨せんべいくらいしっかりとした歯ごたえがあります。
超小粒の塩味あられ、という感じでしょうか。
これ、醤油や胡椒の風味を効かせて珍味コーナーで売れば普通に売れると思うんですが・・・。
そうしょっちゅう食べたいほどのインパクトはないですが、普通においしいので一度はやってみることをお勧めします。
筆者は盲導犬を尊敬し、個人的に応援しています。
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