徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

世界大会について

世界各国の都市で行われた世界大戦の締めくくりとして、東京で最終戦が行われ、参加してきました。
戦闘地域はこちら。
 

 
ものすげえ広範囲です。
この区域がさらに4分割され、一時間ごとに戦闘地域が変わります。
つまり、ある地域で戦闘終了したら即座に次の地域で移動しなければならない。
移動の効率すらも試合成績に響くわけです。
もちろん無策ではどうしようもないので、戦闘員は大隊・中隊・小隊レベルにチーム分けされており、事前に戦闘・移動スケジュールがきちんと計画されています。
各自、弾薬を分け合ったり作戦マップを頭に叩き込んだり通信ツールを準備したりと、事前準備も万端。
もはや軍事行動。
おお、すごい緊張感です。
 
そして来る当日。 
1320時、中隊の集合場所へ行くと、先着した隊がビールをがぶ飲みしているではないか。
負けてられるか!!
とビールを買い込み、丸の内のビル風を受けながら談笑。
そのうち予定の行動時間になったので、耳にはレシーバー、腰には予備バッテリー、手首には自軍のエンブレム入りのリストバンド、肩には所属小隊を示すステッカーを装着。
 

 
いざ出陣!
というか、ビール片手にふらふらと出発。
 
徒歩数分で第一ステージの防衛エリアに到着。
東京ですので、数百メーターの範囲に数十のポータルが存在します。
どこを奪い合うのかは運営が決めますが、ある時点で対象ポータルがすべてわかるのではなく、戦闘開始の数十分から五分前くらいまでに徐々に分かります。
スマホ上の地図にマークが表示されていく)
なので、最初は一か所に全員集合し、戦況に合わせて徐々に散っていくような戦い方になりました。
 
さて何とも適当な感じの我が陣営でしたが、戦闘開始になると非常に的確な動きを見せまして。
作戦司令室(関東某所に『オペレータ』の役割をする数人の人間が集まっている)はGPSで味方全員の位置や全対象ポータルを把握していて、現地の戦闘員は敵の配置状況や戦況を把握している。
トランシーバーアプリを使ってそれらをリアルタイムで情報交換していまして。
こちらオペレータよりALL、○○のポータルで激戦中、付近のエージェントで応援を出せませんか?
こちら××小隊、こちらも防衛中で助っ人出せません、オーバー。
こちら△△小隊、こちらから2名出します、オーバー。
てなやり取りをガチでやってました。
さらに我々歩兵部隊とは別に、自転車に乗った高速機動隊や、自動車に何人もの戦闘員を乗せた戦車部隊、(夏なので)具合の悪くなった戦闘員を収容するために自動車を走らせている救護部隊もおり、これらが混然一体となって実にいいチームワークを発揮していました。
 
ぼくが配置されたポータルでは、全4戦の戦闘のうち1戦目・2戦目で激戦になりまして。
1戦目は攻撃されている中、隣のポータルも激戦になり救援要請されましたが動けず。
しかしそこは、高速機動隊が応援に来てくれて防衛成功、隣のポータルには配置の決まっていない遊撃部隊が動いていました。
また2戦目はガチガチの防衛・攻撃戦に発展。
Ingressの中で最強の防御力を誇るバリヤー「AXAシールド(アクサ生命プレゼンツ(笑))」もほとんど一瞬で破壊される猛攻に遭い、よそ見もできない状態に。
とにかく、攻撃を受けたポータルを修復→シールドをチェック→破壊されていたら新しいAXAシールドを設置、の、延々繰り返し。
周囲の状況を見回す暇などありません。
一度はすべてのシールドが吹っ飛ばされてポータルが完全無防備になった瞬間もありました。
しかしどうにか守りきる。
オペレーターから戦闘終了の連絡が入り、ようやくあたりを見回してみると、なんと戦車部隊が来ていて一緒に防衛してくれていました。
まさにチームワークの勝利でした。
 
その後、3戦目、4戦目は担当ポータルの周囲に敵がほとんどおらず。
終わってみれば、圧倒的大差をもってわが軍が勝利していました。
 
・・・実のところ、単純な戦闘員の数は敵軍のほうが多いのです。
それをひっくり返したところに、大人が本気になって遊ぶ面白さを垣間見ました。
まあ、移動時間にはおかわりのビール(一部のエージェントはハイボール)を買い込んで飲みながらふらふら歩いていたわけで、はたから見るとただのよっぱらい不審者でしたが。
 
徒然狸 ―タヌキの日記―

筆者は盲導犬尊敬し、個人的に応援しています。
http://www.moudouken.net/





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