徒然狸 -タヌキの日記-

明けぬ夜の燈明

昔とった杵柄について

あろうことか、このところ仕事でプログラミングをしています。
ちょっと待ってよと。
うちはメーカーじゃなかったのかと。
SEとして採用されたつもりはないのよと。
ダメヨダメヨダメナノヨーと。
 
ただ、言語はCだのJAVAだのといった言語ではありません。
画像検査システム用の超マイナーな言語です。
えーとつまり。
例えば、製造した製品に傷があったとします。
今まではそれを人間が一個一個、目で見て確認して取り除いていたのですが、それでは非効率的です。
できればコンピュータで検査したい。
すなわち、製品表面を検査用のカメラで撮影し、そのデータをコンピュータに入力し、傷があるかどうかをプログラムで判断させる、ということです。
 
製品表面がつるんとたまご肌であれば、その上にある傷を検出するのは簡単だったのですが。
残念ながらぼくが検査しようとしている製品の表面はノイズのような複雑な模様が覆っていて、そこに傷が付いているかを検出する必要があります。
それをどうすればいいのか・・・をプログラミングして、コンピュータにやり方を指示するわけです。
 
例えば、製品全体を覆っているノイズは、微視的に見れば無秩序で予測不能ですが、大きな目で(ある種の統計学的に)見れば均一なパターンと理解することができます。
なので、製品の写真に「ぼかし」を加えて、均一なパターンを潰してしまう(より微視的にも均一になるようモヤをかけてやる)。
そして元の写真と合成することで、巨視的にも微視的にもイレギュラーなパターンである「傷」を浮かび上がらせる。
 
相手は写真ですから、毎回、製品の傾きや光の当たり方などばらつきがあります。
じゃあノイズをうまく潰して傷を浮き上がらせるための処理をするためには、写真ごとにその処理のパラメータを最適値に設定しなければならない。
それをどう決定していくか・・・。
といった、ロバスト性(どんな状況でも正しい結果を出せる安定性)を上げるためのアルゴリズムを考えだしていかなければならないのです。
 
さて。
ぼくは本格的なプログラミングなんぞ一切やったことはありませんが、ペルソナウェアシステムや伺かといった仮想人格の開発が趣味だったもので、なんとなくアルゴリズムというものに親近感があり。
なんだかんだ、この仕事に馴染みを感じています。
品質保証という分野的には陳腐ですが、こういったシステマティックな検査システムはうちではこれまで行われてこなかったこともあり、基盤技術開発として割と注目されています。
ヘタしたら、技術者としての今後の仕事がこの手のものに傾倒していく可能性も感じています。
それはそれで結構なことですが。
・・・一方で、化学っぽい香りがしないところに微妙な蟠りも有りますが。
趣味だったことが仕事になり、信じてきたものと疎遠になっていく。
うーーーん。。。
超シテオク。
 
  
徒然狸 ―タヌキの日記―
 

筆者は盲導犬尊敬し、個人的に応援しています。
http://www.moudouken.net/





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