徒然狸 -タヌキの日記-

冬が来たんじゃない、秋が深まったんだっ

HOについて

2000年代までのネット社会は基本的に物質社会と隔絶しており、ネットで出会ったXさんは何県に住んでいるのか?といったレベルのプライバシーも硬く守られているケースが少なくありませんでした。
わたくしもネット上で自分の活動地域をにおわせるときはかなり慎重にしています。
しかしIngressは自分のGPS情報を使って進めるゲームなわけで、各エージェントがだいたいどの辺に住んでいるのか、ということはほとんど隠すことはできません。
また「作戦」と呼ばれる複数名のエージェントによる共同戦線では、実際にエージェント同士が顔を合わせることになる(らしい)ので、まあほとんど顔ばれ・名前ばれ・居住区ばれするわけです。
しかも各エージェントは何らかのG+アカウントに関連付けられるため、ほとんどネット上で居住区をさらしているような状態になりがちです。
・・・ただ、赤信号みんなで渡れば怖くない、といいますか。
これだけド大量の人間が一斉にプライバシーを放棄すると、じゃあその個人情報を使ってどうこうしようといういたずらっ子の濃度も極端に薄まるわけで、そもそもプライバシーが失われる危険性が希薄になります。
そういえば昔読んだ小説にそんな未来が描かれていました。
 

過ぎ去りし日々の光〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

過ぎ去りし日々の光〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

 
アーサー・C・クラーク「過ぎ去りし日々の光」
 
タイムマシンのように、時間や空間を超えることができるテレビの様な装置で、それを使えばいつの時代のどんな場所の光景でも覗き見ることができる。
そんなものが発明されたら世界はどうなるのか、という話です。
全人類のあらゆるプライバシーが消失した世界では、公園のベンチで男女がセックスをし、すぐ傍で第三者がそれを見ながら自慰にふける。
そんな日常風景が描かれていました。
ハードSFでは「もしこういう技術があったら世界はどう変わるか」といった、科学の限界をちょっとだけ超えた世界をシミュレーションした作品が多いので、じつは割と未来を予言していることがあります。
ノイズキャンセリングシステムはアーサー・C・クラークが、電車の中でちょっとした情報を流している電光掲示板はアイザック・アシモフがそれぞれ大昔の小説で描いていたりもしました。
 
・・・で何の話だったか。
そう、ハングアウト。
Googleが提供しているチャットツールで、Lineみたいなやつ。
あれをつかって各地域の味方エージェントが情報交換している、という事実を最近になって知りまして。
最近ようやく、エージェントレベルがLv.8に達したこともあり。
(エージェントのレベルは最大16までだが、戦闘力が上がるのは8まで。それ以上のレベルは、雑に言ってしまえばやりこみ要素に近い)
そろそろ地域のエージェントと連携するとか、少なくとも邪魔にならないようにとか、低レベルの味方エージェントの育成だとか、そういうことを考え始める段階に達し、ハングアウトを利用したコミュニティに参加することにしました。
で、地域のハングアウトに招待してもらったんですが。
おお。
すげえ勢いで話しかけられる。
怖い!
そのやさしさと歓迎が怖い!
よし飲み会やろうぜとか、行けねえよ! まだ無理だよ!
 
ああ、わたくしのネット社会におけるプライバシー感が急速に崩壊していく――
 
そんなカルチャーショック?を今日、感じましたよという話
徒然狸 ―タヌキの日記―

筆者は盲導犬尊敬し、個人的に応援しています。
http://www.moudouken.net/





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