徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

イギリス・ドイツ出張記 その1

というわけで、海外出張に行ってきました。
 
1月25日
単独で異国に向かう。
イギリスの某都市に我が社の生産拠点があるのだが、日本からの直通便はないのでロンドン・ヒースローにて入国し、英国国内線に乗り換える。
飛行機を乗り継ぐということ自体が初めてなうえ、それを外国で一人でやれとかもうね。
はっきり言って無茶苦茶不安なので、事前の下調べを入念に行う。
何でも到着はターミナル2だが、国内線の出発はターミナル5らしい。
この二つはヒースロー空港の端と端にあり、移動手段はバスか電車。
最短の乗り換え所要時間は90分とのこと。
乗り継ぎ便までには2時間40分の余裕はあるが、なにしろ最短が90分。
つまりはネイティブの健脚サラリーマンが何のトラブルもなくスイスイ行って90分なのであろう。
英語を解しない日本引きこもりならば倍の180分かかってもおかしくない。
あれ?
ギリギリじゃん。
てなわけで、ヒースローにて国際線を降りると、乗り継ぎ先の国内線目指してわき目もふらずがんがん進む。
動く歩道を闊歩し、来たバスに飛び乗り、入国審査を笑顔でかいくぐる。
で、搭乗ゲートまで40分で到着。
まさかの2時間待ちとなりました。
・・・。
1つ戸惑ったのが乗換先の航空機のチェックイン時。
そこまで乗ってきた航空機のチケット(ボーディングパス)を見せろと要求されたのだが、そもそも航空券なんてものは飛行機に乗っちまえば不要になるという頭があったので、何を求められているのかてんで理解できず。
たぶん見せなくてもルール的に問題はなかったのだろうけど、コイツじつは前の飛行機に荷物を預けっぱなしじゃね?とか係員がいろいろ心配してくれて、結局は身振り手振りで意思疎通してくれました。
もう十年以上前の記憶ですが、イギリス人は英語のへたなやつを軽視するという話を聞いたことがあったのですが。
実のところは非常に親切で、こっちがわかるまで付き合ってくれるような感じでした。
入国審査では語尾にsirつきで、なんだか申し訳ない気分にさいなまれました。
 
夜、現地最寄り空港入り。
待ち合わせしていた現地のスタッフM氏と落ちあい、車で食事に連れて行っていただく。
イギリスの食い物=フィッシュ&チップスみたいなところがありますが、ディナーではローストビーフのような肉類を食べる風習もあるらしく。
表現しづらいですが、そういう肉料理屋に連れて行っていただき、ローストビーフと豚の塩漬け肉を中心としたメニューを頂く。
で、デザートも食おうということになり、おすすめされた「ヨークシャー・プディング」なるものを注文。
なんでもイギリスならではのものらしいです。
で。
プディングと聞くと、なんとなくプリンの様な、ムース系のものを思い浮かべるじゃないですか。
M氏もそれっぽいものと勘違いしていたらしいのですが、実際出てきたものはこちら。
 

大皿に盛られたものがヨークシャー・プディング
右手の小さなパフェみたいなものはM氏の注文したアイスクリーム。
 
パンのように見える物体がプディングで、日本でいうところの揚げ麩のような、揚げパンのようなもの。
小麦粉の生地を油で揚げた、すこぶる脂っこいもの。
これにクリームやチョコソース、ストロベリーソースをつけて喰うらしい。
それはいいのですが、どう見ても四人前。
完全にはめられました。
ふたりで爆笑しながらどうにか半分だけは平らげる。
 
その後、車でホテルに向かう道すがら、近くの名所や歴史的なあれこれを案内していただき。
スーパーで水とチョコとスパークリングワインを買い込み、一日目が終わりました。
 
徒然狸 ―タヌキの日記―
 

筆者は盲導犬を尊敬し、個人的に応援しています。
https://www.moudouken.net/





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