徒然狸 -タヌキの日記-

明けぬ夜の燈明

眼の能力のこと

先日の記事で、我が社の製品は外観品質が問題になることが多い、と書きましたが、語弊があることに気づき訂正。
えー。別に製品品質が低いわけではありません。
要求品質が非常に高いのです。
 
せっかくなので完全なる無駄知識を一つ。
何かしら製品を作る場合、まあ材料を買ってきて、工場で加工して、売るわけです。
その時、製品には異物が混入します。
食品容器業界など工場が丸ごと高度なクリーンルームになっている場合は別として、我々が通常目にする製品・・・例えばスマホだの、冷蔵庫だの、テレビのフレームだのには絶対に異物が混じっています。
材料そのものに最初から入っていることもありますし、製造工程でホコリだの設備の汚れだの破片だのが混じったりすることもあります。
しかし我々が目にするだいたいの製品は、作った後に塗装をされているためそういう異物が見えないわけです。
しかしうちの製品は、塗装しないでそのまま市場に出る品物も多く、いきおい異物なんかがあると問題になりやすいわけです。
 
ところで、一口に異物と言っても、例えば真っ白な製品の表面に1ミクロンの黒い物体が一粒混入していても、これは目に見えません。
目に見えるからこそ問題になるわけです。
じゃあ何ミクロンからアウトなのか?
 
教科書によると、人間が目で検査して検出しうる異物はおよそ50ミクロンが限界なんだそうです。
50ミクロン、すなわち20分の1ミリ。
繊維状の「ホコリ」がプラスチックの板の上で目視されたりしますが、あの繊維の太さが、およそ50ミクロン程度と思ってよろしいかと思います。
それでも繊維は長さが数ミリあるのでよく見れば見えますが、50ミクロン四方の粒なんてもはや、よぉっく見たところで見えるか見えないか、というレベルになります。
 
というわけで、異物は一例ですが、われわれの世界で外観品質がどうのというと、それはもう数十ミクロン以下の世界の話なわけで。
人間の目は対象物にちょっとした変異があるとそれを強調して感じ取る能力があるため、わりと関知できるものですが、しかし記録を取ろうとして写真を撮ってみると、問題点がぜんぜん見えなかったり苦労します。
なので、ちょっといいコンパクトカメラがほしいなぁとかそんなアレ。
 
徒然狸 ―タヌキの日記―
 

筆者は盲導犬を尊敬し、個人的に応援しています。
https://www.moudouken.net/





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