ゲテモノ記事が続いているので、一つ清い話を。
「美味しんぼ」の元ネタ本、北大路魯山人の美食エッセイが99円と安かったので読んでいます。
- 作者: 北大路魯山人
- 出版社/メーカー: 楽しく読む名作出版会
- 発売日: 2014/12/22
- メディア: Kindle版
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まあ、引き出し昆布の技法や甘鯛の産地別の焼き方やアユの味を勉強してどうしようということもないのですが。
とにかく平易に編集されており非常に読みやすく、要は食い物の話なので本能的興味深さもあり結構面白いのです。
そんななか、湯豆腐の話に行きあたる。
折しも小春日和が恋しい時期に差し掛かり、湯豆腐もよかろうと晩飯に選択。
ただ、まさか魯山人の言う豆腐のような本物の豆腐を調達できるはずもなく、スーパーで売っている中でマシなものを買う。
ついでに日高昆布も調達。
鍋にぶち込みしばし豆腐を加温したのち喰う。
魯山人によると薬味が重要で特にネギは欠かしてはならないとのことだったので、まあネギだけは用意。
醤油を垂らして食う。
寒い頃にはよいものです。
が、ここでふと記憶がよみがえった。
そういえば斎藤一の鍋では、醤油ではなく塩をかけて食っていた。
やってみようなんでも実験。
結果。
塩、すげえ。
醤油と比較して気づきましたが、醤油の香りに邪魔されない分、塩で食ったほうが豆腐と昆布の味がはっきりとわかります。
スーパーの豆腐が、甘味が引き出されとてもうまい。
魯山人、斎藤一に敗れたり!
とか、美食家に言わせればどうなるか知れたものではありませんが、こういう感慨が食を学ぶことでもたらされる福音の片鱗なんでしょうか。。
徒然狸 ―タヌキの日記―
筆者は盲導犬を尊敬し、個人的に応援しています。
https://www.moudouken.net/