徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

玉掛けよし、荷の安定よし、重心よし


クレーン教習修了しました。
三日目の実技は、朝からクレーン操作の練習をやりまして。
本番の試験は、500kgほどの荷物を吊り上げ、既定のコースを規定時間内に運ぶ感じでした。


紫色のが荷物です。
玉掛けはすでにしてあるので、安全確認し、クレーンでゆっくり吊り上げてワイヤーを張ります。
このとき、クレーンの位置が荷物の重心からずれていると荷物が振れたりして死者が出るため、重心の確認をし、玉掛けの状態をチェックします。
ゆっくり吊り上げて地切り(離陸)し、荷物の安定を確認します。
さらに吊り上げ、1m±10cmまで持ち上げます。
吊り上げ高さがおかしいと減点です。
で、上面図でいうと左移動してSTOP地点まで移動。
操作ボタンでクレーンを神経質に操作し、荷物が振り子のように揺れないよう移動させ、STOP位置でぴったり止めます。
この時、5センチ以上ゆらゆらしていると減点です。
なお、移動中にコースを形作っているポールに接触したら、もちろん減点です。
下方向に移動し、障害物手前でぴったり止めます。
高さ2mまで巻き上げ、障害物を越えた後ぴったり止めます。
再び1m ± 10cmまで巻き下げ、左下のコーナーまで移動します。
右に向けて出発し、途中で上方向の操作を加えてななめ右上に移動させたあと、右操作を切って真上に移動させます。
上操作を加えるときと、右操作を切るときにそれぞれ神経質な調整操作を加えないと荷物がぶん回って面白いことになります。
これは本当に、やってみないとわからないでしょう。
右方向に移動してる荷物に対し、単純に上方向の移動を加えると、荷物は右上にまっすぐ移動するわけではありません。
右上に移動しながら、ブランブラン円運動を始めるのです。
これにぶつかったら、骨折ものです。(試験の荷物は500kgなのでまあ、骨折で済むでしょう。1tを超えてきたら、気持ちよく死ねます)
 
で、右上でぴったり一時停止し、上中央の丸の中に荷物を降ろして、試合終了です。
 
うん。
はたから見てると簡単そうだけど、実際やると荷物が振り子のごとくブランブラン揺れまくって、それを止めなきゃいけない。
振れを止めるのも、振り子の動きを見極めて、ここだっっていう一瞬でクレーンを動かしたりしなきゃいかん。
で、コントローラーはっていうと、どれを押したらクレーンがどっちに動くか、慣れないと直感的にはわからない。

新晃電機株式会社様より画像拝借)
ぼくは結構、こういう勘に頼る操作は得意なのでビシバシできましたが、駄目な人は本当にダメで、目の前でぶらぶら揺れる荷物を見ながら途方にくれたりとか、珍しくありません。
あなたはだんだん眠くなる〜 的な。
 
まあそんなこんなで、後から考えりゃちょろい試験かもしれませんでしたが、当人たちは結構冷や汗かきながら必死の巻でした。。。
 
徒然狸 ―タヌキの日記―
 
 

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