徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

読書の春

旧友のT博士が学会のため久しぶりに帰国されるとのことだったので、東京で会うことに。
折しもプロジェクト引き上げ前の中途半端な時期で仕事は暇であり、早出&残業を繰り返した結果勤務時間が大幅にオーバーしている。
よしそれならばと本日午後はフレックス対応で休みにし、東京に向かうことにした。
……ちなみに明日の夜は出張先にて盛大に送別会をしていただけるとのことなので、自宅に一泊してとんぼ返りという強行スケジュールではある。
出張で送別会って、何じゃそりゃ。
で、まあ片道三時間の鉄道の旅ですが、問題が一つ。
読む本がない。
最近教科書として買った「技術者の意地 〜読むだけで分かる品質工学〜」は大変におもしろかったのだが、面白すぎて二回も読んでしまった後の祭。
しかたないので、出張地地元の本屋による。
田舎町だけあって、様々な業種の店が大小取りそろえ軒を連ねて潰れている中、本屋だけは辛うじて生き残っていた。
……本当にかろうじて。
よほど集客に難儀しているのか知らぬが、入ったとたん有害図書の平積みであった。
割と広い店内には老人が一人。
客かと思えば店主らしい。
ゆっくりとレジに向かっていった。
さて目当ては浅田次郎だったが、3作品がおいてあった。
蒼穹の昴(全四巻)、珍姫の井戸、中原の虹(全四巻)。
ちなみにこれらは中国王朝を題材にしたシリーズものである。
蒼穹の昴と珍姫の井戸は読んだから中原の虹しかないが、移動用に全四巻の大長編というのもなんだかである。
しかしそばにあった京極夏彦は女子の弁当箱サイズの文庫が上下巻。
森博嗣もあったが、すべて読んだものだった。
別の作家を適当に買う作戦は、前回の赤川次郎で懲りている。
ハヤカワSFも好きだったが、めぼしいものは中学時代に読み尽くした。
直近で読みたいと思っていたのは生産現場でのポカミス対策本だったが、そんな在庫がある気遣いはあるまい。
……仕方がないので、中原の虹。
荷物になるので二巻だけ購入。
これから読みます。
 
徒然狸 ―タヌキの日記―
 
 

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