徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

更なる仕事とPCR法

メールとか用事って来ないときには全然来ないのに、来るときは怒涛の如くやってくるよね!
……また仕事が増えました。
今私が投稿中の雑誌から、大将宛に査読依頼が届く。
つまり、世界の誰かが書いて投稿して来た原稿が、送られてきたんですね。
で大将は、その論文に対していちゃもんをつけ、送り返すわけです。
で、大将は私に、とりあえず読んでみてくれ。と。
えー何で私が……。
まあ今となっては、どちらかといえば大将より私のほうがバイオ寄りですが……。
ただ正直今は、大学で人の論文なんぞ読む暇は一切ありません。
仕方ないので電車で読みますが……なんか嫌な予感。
筆者が英語圏(オーストラリア)の人だ……。(非ネイティブの英語のほうがわかりやすい)
しかも本文だけで14枚くらいある……。
なんかPCRとか書いてある……。
うわ、遺伝子の塩基配列とかかかれても……。
現在、厄災フルコース中。
 
= = =
 
ところで、新型インフルエンザのニュースで、なぜかPCRという単語をよく聞くようになりました。
なんだか、ウィルスの遺伝子を分析する方法のように言われてますが、実はそうじゃなく。
PCRは、ポリメラーゼ連鎖反応という、化学反応のこと。
この反応は、遺伝子を自動的にコピーしまくって量を増やしてくれます。
遺伝子の塩基配列を実際に分析するのは、また別の方法です。
ただ、分析するには遺伝子がある程度沢山必要です。
しかし、人体から採取できるインフルエンザウィルスの遺伝子なんて、ほんのちょびっとです。
……ここで、PCRの出番。
採取できたちょびっとの遺伝子をPCRで増やしてやります。
で、たっぷり増えたところで、初めて分析にかけるわけです。
つまり、PCRというのは、実は遺伝子分析の下ごしらえに過ぎないんですね。
 
……しまった。
良い子の芋知識を書いてる場合じゃない。
論文読みます。


 
= = =
 
読んでると、ここは明らかに寝ながら書いたな、という部分を発見。
一文の中に、同じ物質を二回列記、物質名間違え、コンマ打ち忘れが盛り込まれていたりする。
ちょっと楽しい。





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