徒然狸 -タヌキの日記-

――空。美しい空。悲しい空。何かを置き忘れてきてしまったような、空。

最悪の一日と昨日の宿題の件につきまして

一日早く細胞実験の準備をしてしまったため、今日が暇になった。
焼成しなければいけないサンプルが溜まっているが、あいにく電気炉は稼動中。
スーパーバーンという私しか使っていない高温炉なのだが、今日夜まで1200度で使っているため、明日朝にならんと温度が下がらないのであった。
仕方ないので昨日仕掛けたサンプルを回収し、その後三時間で終わる反応をセット。
すっかり忘れて4時間で回収。
さらに別のサンプルをプレス。
今日もプレス運は最悪。
ペレット割れまくり。
SEMをやればピントが合わんし、久しぶりに実験室を水浸しにしたし、あろうことか数カ月前の大事なメールを出し間違えていたことに気付いた。
夜になって、明日使うフィーちゃん(細胞)の播種数を確認したら、10倍量で蒔こうとしていたことに気付き、計算表を慌てて修正。
……振り返ってみれば最悪の一日であった。
これでは明日がやばいので、帰ったらタロットをひいておきます……。
塔の正位置とか出たらやだなぁ……。
 
= = =
 
昨日の宿題。
エネルギー受け渡しの件。
単純な話で多少がっかり。
要は、吸エルゴン反応
X+Y→XY
を起こしたい場合。
まずXが活性なATPと反応します。
X+ATP→XP+ADP
すると、Xがリン酸と結合したXPという活性な中間体になります。
一方のATPはリン酸を一つ失い(つまり化学エネルギーを失い)ADPに降格します。
これが、第一の発エルゴン反応に当たります。
次に、活性なXPはYと自発的に反応し、
XP+Y→XY+P
となります。
これは第二の発エルゴン反応です。
……なんだか発エルゴン反応ばかりになってしまった気がします。
しかしトータルで見れば、吸エルゴン反応の
X+Y→XY
が進行していることになり、そのかわりに、
ATP→ADP+P
という発エルゴン反応が進行しています。
この二つの反応が共役反応で、つまり、発エルゴン反応で発生したエネルギーを使って吸エルゴン反応が進行した、というシナリオに当て嵌まるわけです。
ただこの表現は、現象を熱力学的観点から表現しているだけなので、実際の反応機構をダイレクトに描写しているわけではないんですな。
 
= = =
 
タヌキに檄!聞いてみようのコーナー。
さて、新企画のご感想は。
「最終回おめでとう」
それでは、ごきげんよう





 NHK(日本放置協会)は放置される側の団体です。