徒然狸 -タヌキの日記-

明けぬ夜の燈明

蜂毒と妄想

蜂に二度刺されると危険、というのはよく知られている話である。
これは、既に記憶されている抗原が侵入して来た際、過剰な防衛反応の結果としてアナフィラキシーショックが引き起こされるためである。
ここで疑問がある。
スズメバチに二度刺されると危険なのはわかる。
じゃあ、ミツバチに刺されたあとに、スズメバチに刺されたら危険なのか?
何ヶ月か疑問だったのだが、最近、免疫組織化学染色の抗体を選んだりするようになって、一つの予想が生まれた。
蜜蜂に刺されたた後にスズメバチがきたら、やはり危険なのではないだろうか。
……要は、抗体の特異性ってそこまで厳密に分かれてはいないのである。
どういうことかというと、例えば、野ウサギの体内にある、インテグリンというタンパク質に反応する抗体がほしいとする。
その場合、「抗ウサギインテグリン抗体」を探せばよい。
ウサギの種類が野ウサギなのか穴ウサギなのか、ミニウサギなのかピーターラビットなのか、そこまで気にする必要は基本的にはない。
それどころか抗体には交差性というものがあり、「抗ウサギインテグリン抗体」でも、マウスやラット、ヤギやヒトなど、別の動物の体内にあるインテグリンとも反応してしまう、ということが普通である。
つまり。
「抗ミツバチ毒抗体」が、スズメバチ毒に反応してしまう可能性が普通にあるはず、という考えに至った。
もちろんミツバチとスズメバチでは毒の強さも量も違うので、可能性の話であるが……。
以上、余計な勉強をすると妄想が膨らむという実例でした。
 
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タヌキに聞いてみようのコーナー。
休暇を貰えたら何をしますか?
「考えると悲しくなるので」
それでは、また明日!





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